...樹木も満足なのが多い...
石川欣一 「比島投降記」
...誰の顔にも不満足な色はない...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...明治二十六年一月二十八日摂津中津川の辺において内村鑑三第二版に附する自序この書世に生れ出てより五ヶ月今や第二版を請求せらるるに至れり未だ需要の多からざる純粋基督教書籍にしてここに至りしは満足なる結果と称して可ならむ第二版は初版と異なるところはなはだ少し...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...世間の満足な奴らがにくくてたまらねえんだ...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...失礼ながら予防命令というような生温い御処置で役所の方々は満足な解決ができるとお思いなのですか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...わたしはわたしのトウモロコシ畠で摘んだスベリヒユ(Portulaca oleracea)を煮て塩をくわえた料理だけで満足な――いろいろな点で満足な――食事をした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...今までどうも作句の上に不満足な点があった...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...夫人に満足な説明を求めたのだった...
谷譲次 「踊る地平線」
...外に少しぐらい不満足なところがあっても...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一方では彼女の満足な状態を示すものであろうか...
豊島与志雄 「夢の図」
...けっして満足な返事は得られぬと思う...
新渡戸稲造 「自警録」
...満足な靴を穿き、長い厚い外套を着、毛の靴下を穿き、漏らぬ雨傘を持っているつもりになろう...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...百姓の仕事を不満足なりとして著書の業に従事するがごときは...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...彼自身に関する満足な説明を求めたのだがこれにたいして書き送ったブラドンの返事なるものは...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...これまでだって満足な稼ぎはせず...
山本周五郎 「ちゃん」
...五体満足なおれが心配をかけるのは不当だ...
山本周五郎 「花も刀も」
...彼女は処女を彼に与えた満足な結婚の夜の美しさを回想しているかのように...
横光利一 「花園の思想」
...満足なざまはない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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