...友人らの提供する種々の説明も彼に何ら満足なる解答を与えない...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...満足なのは頸から上だけだった...
海野十三 「蠅男」
...身体中で満足な部分といったら...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...低級神話の研究は、高級神話の研究に比して、神話学の上に、光を与うること多く、重大なる問題の解决は、多くは此点よりして、満足なる結果を、生じ得可きの観ありしを以て、マイエル以後主として低級神話の領分に、力を用いし学者少からず...
高木敏雄 「比較神話学」
...外に少しぐらい不満足なところがあっても...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私のみならず作家のすべての人々の満足なことにちがいないと思う」というような...
戸坂潤 「思想としての文学」
...恐らく満足な返辞の出来る日本文化主義者はいない...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...満足な状態にあった...
豊島与志雄 「夢の図」
...それで満足なのだ...
豊島与志雄 「慾」
...先生から同書の寄贈を受ける日それを一読して満足な批評を書き得るならば...
夏目漱石 「博士問題とマードック先生と余」
...彼自身に関する満足な説明を求めたのだがこれにたいして書き送ったブラドンの返事なるものは...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...私は充分な満足なのであります...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...この種の満足な歴史をつくるためには...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...満足なものは太郎一人の有様ですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さぞ満足なることならんと雖(いへど)も...
山路愛山 「唯心的、凡神的傾向に就て(承前)」
...満足な形骸(むくろ)も止めなかった...
吉川英治 「三国志」
...満足な体でなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...どうせ満足な口はきけなかったにちがいない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索