...そうならなくとも亦(また)必ずしも満足でない事はない...
芥川龍之介 「羅生門の後に」
...私は満足でないと! しからば何が私に必要なのか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わが言う通りになれと満足でない足をみしりと折って鮮血が法衣を染めるにも頓着(とんじゃく)なく座禅のまま往生したのも一例であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...どうも切るだけでは満足でないらしい...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...あなたもやっぱり御満足でないこともないでしょう?きょうは些か閑暇ありですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...日射の満足でない不便を忍んでこの地を選択したことは...
柳田國男 「地名の研究」
...自分の暮しさえ満足でないのに...
山本周五郎 「雨あがる」
...殿さまの頭が満足でないから...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...発音も満足でないという畸形児だった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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