...それだけは苦しみを重ねた中にも多少僕には満足である...
芥川龍之介 「或旧友へ送る手記」
...勿論(もちろん)自分は満足である...
芥川龍之介 「羅生門の後に」
...せめて顔だけでも見られゝば満足であると思つて居た...
田山録弥 「アンナ、パブロオナ」
...彼には大満足であるらしい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...従来の恩義上それを共にしてくるるならば満足であるが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...美くしいと思うだけで充分満足である...
夏目漱石 「草枕」
...かれは夫(それ)にも満足である...
夏目漱石 「それから」
...僕は嘲けられても満足である...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...コケツトとしても不満足であるところの...
萩原朔太郎 「家庭の痛恨」
...毎日細く食べて行けるだけ勝てば満足であること...
久生十蘭 「黒い手帳」
...恋などとは何の関係もない心の満足である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...もうそれで満足である...
松永延造 「職工と微笑」
...虚栄心の満足である...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...毎日御出勤なさるという御用もないのにかつ二本のお足も御満足であるのに抱車や車夫のため毎月三...
村井弦斎 「食道楽」
...個性すら持たない作がいかになお不満足であるかを述べる必要はないであろう)...
柳宗悦 「工藝の道」
...私としても満足である...
芝不器男 「不器男句集」
...賢明な臣がたくさんいるとみえる」曹操は大満足である...
吉川英治 「三国志」
...自分は歴朝の太祖として崇(あが)められてゆけば満足である...
吉川英治 「三国志」
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