...しかし自分でも満足するほど...
芥川龍之介 「鼻」
...他人を利用して自己の利慾や虚栄心を満足するものは土民ではない...
石川三四郎 「農本主義と土民思想」
...私自身現在の諸詩人の詩に満足するか否かをいう代りに...
石川啄木 「弓町より」
...同時に自分たちも国民としてあるいは芸術家として満足するような作品ができるかという点に関し...
伊丹万作 「思い」
...その興味と好奇心を満足することができたのは私だけであるような一種愚劣な優越感をもって...
高見順 「如何なる星の下に」
...知識人の間に小成に安んじ現在に満足する気風がひろまり...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...そういう死にかたをした者で、礼にやってきてこう言った者でもあるのか、これはうまく考案されてる、満足するがいい、機械はよくできていると...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...夫を破産さして満足するものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...旦那と呼ばれて満足するなどと言うことは...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...生涯自分を嘲(あざ)けつて満足する事も出来た...
夏目漱石 「それから」
...その暇に自分の嗜欲(しよく)を満足する計をめぐらしても差支(さしつかえ)ない時代になっている...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...満足するまで吸ふがよいぞ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...どんな愛人も満足するだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...満足することの徳を持つてゐたから――生活上には殆ど好みといふものを持合さなかつたから――だから...
牧野信一 「円卓子での話」
...俺あそれで満足する...
三好十郎 「好日」
...ふつうの人間としてあつかってくだされば私どもは満足する...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...私達は自由美学に満足することができないのです...
柳宗悦 「民藝の性質」
...それでかれらは満足するもののようであった...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
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