...この一点に注目するものはかう云ふ作品にも満足するであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...すると上に示すように十分満足することが分る...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...ああそうだったのかと満足する...
江戸川乱歩 「自作解説」
...偽りの平和に満足するか...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...彼は中々満足する事が出来なかった...
谷崎潤一郎 「刺青」
...夫を兎唇にしたゞけで満足するであろうか...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...されば到底貴下の満足する如く丁寧に教ふる事は叶(かな)ひがたかるべし...
永井荷風 「書かでもの記」
...女ってものは夫がただそれだけだからって満足するものじゃないことよ...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...新たな原因や原理を割り当てることで満足するのに対して...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...実験の出来ぬ中(うち)は傍観して満足するより外(ほか)仕方がない...
二葉亭四迷 「平凡」
...たゞの散歩をしてゐるだけで満足する...
牧野信一 「途上日記」
...其の口止めとして恭の満足する丈の金をやる事もお関の今の有様では出来なかった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...それでも渋江氏はこれを得て満足するつもりでいた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「それは兵士たちが水と米と挽いた塩漬肉だけで満足するから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ありのままより以下で満足するのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...または自己に満足する故に社会に住む必要のないものは...
矢部貞治 「政治学入門」
...この都市を完全に見捨てた時には――間違いなく極地における更新世が深く進行する前に起きたはずなのだが――古きものどもは退廃芸術に満足するようになっていたのだろう――あるいは昔の彫刻に美点を見いだそうとしなくなっていたのかもしれない...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...問者の満足するような答を与えた...
和辻哲郎 「鎖国」
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