...しかもその興味を満足させれば...
芥川龍之介 「母」
...満足さうにちよいと頷いたが...
芥川龍之介 「舞踏会」
...とても地球からのおびただしい通信の申込みを満足させることができなかった...
海野十三 「火星探険」
...これで十分に満足させられて...
大杉栄 「獄中記」
...容赦(ようしゃ)なくその出来心のいっさいを満足さすというがごときは...
大杉栄 「奴隷根性論」
...そういう特異な自然観が国民全体の間にしみ渡っているという必須条件(ひっすじょうけん)が立派に満足されているという事実を忘却してはならないのである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...(四)国家の要求に反せぬ限り個人の創業と「企業欲」を満足させてそれで勤労心を振興させること...
戸坂潤 「社会時評」
...尋常に規則的に活動力を満足さしたという快い感じを彼女に得させ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この要求を満足さすことを妨げる...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...すっかり丈太郎の異常嗜好を満足させてしまいました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...かうした私共の要求を満足させて...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...人生を作り上げている幾千もの虚栄を満足させるという最大の責務を彼女達が負っているということである...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...私はただ私自身を満足させるために...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...動物を飼ふのと同じ程度の注意力を満足させられる程度の設備が出来る場合ならば...
牧野信一 「趣味に関して」
...質素な人々の欲求を満足させるし...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自分の異国趣味を十分満足させた...
水上滝太郎 「大人の眼と子供の眼」
...一応文学趣味を今日も満足させている芥川龍之介の散文が...
宮本百合子 「あられ笹」
...而(さう)して自分は妻としての愛情を満足させたと同時に母として悲哀をいよいよ痛切に感じる身と成つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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