...満庭雪を舗(し)いて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...散りかゝった満庭(まんてい)のコスモスや...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...満庭の霜葉甚佳なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...満庭の草色碧きこと油の如し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...満庭の樹影青苔(せいたい)の上によこたはりて清夏の逸興遽(にはか)に来(きた)るを覚ゆる時...
永井荷風 「来青花」
...楽隊が一度に満庭の空気を動かして起る...
夏目漱石 「野分」
...ガラス戸の外を見れば満庭の新緑雨に濡れて...
正岡子規 「墨汁一滴」
...其第二句に「秋気満庭虫乱鳴」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして彼楝軒が霞亭に寄せた「秋気満庭虫乱鳴」の詩は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「満庭木葉愁風起(まんていのこのはしうふうおこり)...
森鴎外 「魚玄機」
...満庭の花みな動く中を去る...
横光利一 「欧洲紀行」
...満庭(まんてい)...
吉川英治 「私本太平記」
...柵(さく)もない倉院の満庭はただ斑々(はだらはだら)な落花の静寂(しじま)であった...
吉川英治 「私本太平記」
...満庭(まんてい)...
吉川英治 「私本太平記」
...楽府(がくふ)の仙楽と満庭の万歳のうちに式を終って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...満庭の兵も、あのように、みな酔歌(すいか)して、ご就任を慶(けい)しておる時でもありますれば」「うむ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...全軍の将兵も、弓を袋に収め、このよき新春を、寿(ことほ)ぎ合うがよい」と、あって、早朝に、恩賞の沙汰が発表され、社前の満庭を、大宴会場として、神楽殿(かぐらでん)における奏楽と巫女たちの舞楽のうちに、万歳、万々歳を三唱して、いよいよ大饗の酒もりになったのであった...
吉川英治 「平の将門」
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