...巨桶乃(すなはち)満つ...
芥川龍之介 「鴉片」
...路に満つれども往反の客...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
......
石川啄木 「一握の砂」
...再び芳(かんば)しい香(かおり)が満つる...
泉鏡花 「霰ふる」
...併(しか)し一つも他人の気持はさし置いて自分の意に満つやうな気持のいゝ解決方法はなかつた...
伊藤野枝 「人間と云ふ意識」
...昔から天道は満つるを虧(か)き...
丘浅次郎 「自然界の虚偽」
...然れども内は貪慾(どんよく)と放縦とにて満つるなり...
太宰治 「駈込み訴え」
...地に満つ人の子のむれを...
太宰治 「HUMAN LOST」
...そして秋気床間に満つ...
種田山頭火 「其中日記」
...庭は金糸の光に満つる...
寺田寅彦 「やもり物語」
...餓(がひょう)路に満つの状ありき...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...潮は満つともなく引くともなく...
豊島与志雄 「情意の干満」
......
中里介山 「大菩薩峠」
...いよいよ忌の満つる日となれば...
宮崎湖処子 「空屋」
...満つれば欠くる世の習ひとかや...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...満つれば欠くる世の習いとか...
夢野久作 「名娼満月」
...兵馬に満つる営庭を逍遥(しょうよう)していた...
吉川英治 「黒田如水」
...天下に満つる乱賊の首体である...
吉川英治 「三国志」
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