...盆満つれば即ち巨桶中に注(いふちう)す...
芥川龍之介 「鴉片」
...巨桶乃(すなはち)満つ...
芥川龍之介 「鴉片」
......
石川啄木 「一握の砂」
...夜に入つて尺に満つ...
太宰治 「右大臣実朝」
...――△春があれば秋がある、満つれば缺げる、酔へば醒める、腹いつぱいも腹ぺこ/\も南無観世音、オンアリヨリカソワカ...
種田山頭火 「其中日記」
...庭は金糸の光に満つる...
寺田寅彦 「やもり物語」
...あんたをまことの信徒の中へ導いただろう?」「主は時が満つるまでにすべての民を望まれるがゆえ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...潮は満つともなく引くともなく...
豊島与志雄 「情意の干満」
...星斗(せいと)闌干(らんかん)として天に満つるの有様ですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...山雨、まさに至らんとみて、風、楼に満つ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...望みの品は何でもその角中に満つべき力を賦(つ)けた(スミス『希臘羅馬人伝神誌名彙(ジクショナリ・オヴ・グリーク・エンド・ローマン・バヨグラフィ・エンド・ミソロジー)』巻一)...
南方熊楠 「十二支考」
...竜が住む城の名は戯楽(けらく)、縦横三千由旬(ゆじゅん)、竜王中に満つ、二種の竜王あり、一は法行といい世界を護る、二は非法行で世間を壊(やぶ)る、その城中なる法行王の住所は熱砂雨(ふ)らず、非法行竜の住所は常に熱沙雨(ふ)り、その頂あり、延(ひ)いて宮殿と眷属を焼き、全滅すればまた生じて不断苦しみを受く、法行竜王の住所は七宝の城郭七宝の色光あり、諸池水中衆花具足し、最上の飲食(おんじき)もて常に快楽し、妙衣厳飾念(おも)うところ随意に皆あり、しかれどもその頂上常に竜蛇の頭あるを免れぬとある...
南方熊楠 「十二支考」
...百歳に満つる時は色白く...
南方熊楠 「十二支考」
...招待展評に曰く「文展の瘤展」「愚作堂に満つ」云々...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これはどうかね――白鳥の巣は花に満つ春の森」「うまいね君は...
横光利一 「旅愁」
...地に満つる民心の怨みも意としない...
吉川英治 「三国志」
...野に満つる敵の中へ馳駆して行った...
吉川英治 「三国志」
...「十日の期が満つれば...
吉川英治 「三国志」
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