...温泉旅館では、宿泊費に加えて一人{湯銭}が必要です...
...温泉地では、{湯銭}を払うことで各種温泉を入浴することができます...
...{湯銭}の金額は、温泉地や旅館によって異なります...
...私たちは、{湯銭}を支払って露天風呂に入りました...
...温泉旅行に行く際には、{湯銭}のことも忘れずに確認しておきましょう...
...村唯一の銭湯の前に田植馬の湯銭は三銭とか書いた札がはってあった...
石川欣一 「可愛い山」
...トかますの煙草入に湯銭も無い...
泉鏡花 「婦系図」
...ごはんをたべるぶんには、いま手許にお金が無くても、それは米屋、酒屋と話合った上で、どうにかやりくりして、そんなに困ることもあるまいけれど、煙草、郵便代、諸雑費、それに、湯銭、これらに、はたと当惑するのだ...
太宰治 「春の盗賊」
...切手三銭と湯銭三銭とだけ...
種田山頭火 「行乞記」
...月末まで湯銭くらいなくては困ると言うので...
田山花袋 「田舎教師」
...芸者は五銭の湯銭もないんださうで……K――さんなんか...
徳田秋聲 「老苦」
...わたしにお湯銭をくれるのさえ惜しがるんですよ...
豊島与志雄 「山吹の花」
...この温泉も静にして浴場は例の如く込合へども皆湯銭並の客人のみ...
永井荷風 「上野」
...流しの木札(きふだ)の積んである側(そば)に銅貨がばらばらに投出したままになっているのは大方隠居の払った湯銭(ゆせん)であろう...
永井荷風 「雪解」
...兼太郎も湯銭を投出して下駄をぬごうとした時...
永井荷風 「雪解」
...手にした湯銭をそのまま暫(しばら)く土間の上に突立(つった)っていたが...
永井荷風 「雪解」
...定連(じょうれん)の朝湯の客は、この物狂わしい先生の挙動を、寧(むし)ろおかしがっていたが、先生は大急ぎで着物を引っかけて、帯を締めると、湯銭も茶代も、そっちのけにして、梯子を下りて表へ飛び出してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「それからお湯に入らなけりゃあならず、年に二度や三度はお仕着(しきせ)もやらなけりゃならず、それからまた時たまは、芝居、活動の一ぺんも見せてやらざあならず(註、ここに道庵が活動といったのは、例の脱線であろうと思われる、その当時はまだ世界のいずれにも活動写真というものの発明は無かったのである)ちょっと髪を結うにしても、八十八文取られるということだし、湯銭が二十文の、糠代(ぬかだい)が十二文と聞いちゃ、これから京大阪へ乗込もうという道庵も、たいてい心胆が寒くなるわな...
中里介山 「大菩薩峠」
...先(ま)ず此の中から湯銭の少しも引き去れば...
「私の経過した学生時代」
...――あれは湯銭がねえだけじゃあねえ...
山本周五郎 「青べか物語」
...「湯銭もなくなる」そうで...
山本周五郎 「青べか物語」
...湯銭も呉(く)れねえということだったもんだ」「それで毎晩神輿だけはちゃんと渡るんだ...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...横丁の銭湯へ七文の湯銭(ゆせん)を払って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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