...火に翳した羽織からは湯気が立つてゐる...
石川啄木 「札幌」
...汁レルから湯気が立つ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...せいろの中(なか)の田舎饅頭(まんぢう)からは湯気が立つて居(ゐ)る...
田山花袋 「父の墓」
...大きな火鉢に湯気が立つてゐた...
徳田秋聲 「和解」
...そこから白い湯気が立つことが」よくある...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...温かさうな湯気が立つてゐます...
新美南吉 「疣」
...真白い湯気が立つ...
火野葦平 「花と龍」
...小鱸は蓋を取るとサラリと白い湯気が立つという風で...
矢田津世子 「茶粥の記」
...かけてある茶釜から湯気が立つので...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...体から湯気が立つ...
吉川英治 「随筆 新平家」
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