...悪に長(た)けた三十九名が気を合わせて証拠湮滅(しょうこいんめつ)をはかるのだから...
海野十三 「キド効果」
...貴重の材料が自国に湮滅して他邦にその跡を存すこともあるなり...
津田左右吉 「史論の流行」
...罪証湮滅や逃亡の恐れある被疑者も亦無論そうである...
戸坂潤 「社会時評」
...当時ロッチの見た日本の風景と生活にして今は既に湮滅(いんめつ)して跡を留めざるものも少くはない...
永井荷風 「西瓜」
...始皇帝(しこうてい)の反文化政策によって湮滅(いんめつ)しあるいは隠匿(いんとく)されていた書物がようやく世に行なわれはじめ...
中島敦 「李陵」
...それでなければ今日まで伝わる前にとくに湮滅(いんめつ)してしまうはずであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...いまは本元の名古屋へ行つても殆んど湮滅してしまつたらうが...
正岡容 「寄席風流」
...しかし若し三種の書が未だ全く湮滅(いんめつ)せずにゐて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...さう云ふ事蹟を危險だからと云つて皆湮滅させてしまふわけには行きますまい...
森林太郎 「ロビンソン・クルソオ」
...彼の巖穴に隱處する士、出處進退、時の宜しきを失はざるも、此の若きの類、其名、湮滅埋沒して、人の之を稱贊する無きもの少からず、悲むべきかな...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...例えば厖大(ぼうだい)な「家譜(かふ)」など湮滅(いんめつ)してしまったと聞きました...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...漸次湮滅(いんめつ)してゆく東洋の古藝術のために...
柳宗悦 「民藝四十年」
...久しからずして湮滅(いんめつ)する...
柳田國男 「地名の研究」
...いかにして屍体を湮滅(いんめつ)してしまうか――それにこの場合は焦点がしぼられているのだ...
山川方夫 「ロンリー・マン」
...屍体を湮滅するすばらしいアイデア...
山川方夫 「ロンリー・マン」
...を湮滅(いんめつ)するために...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...いままでのものは湮滅(いんめつ)され...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...死後湮滅(いんめつ)された為...
吉川英治 「山浦清麿」
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