...証拠を湮滅(いんめつ)する ★絹糸を結びつけた毒矢を隙間からうちこんで...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...王道は益々湮没(いんぼつ)して明らかならざる事久しきを致した...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...それに依ると本書の初版は全く湮滅した...
辰野隆 「書狼書豚」
...罪証湮滅や逃亡の恐れある被疑者も亦無論そうである...
戸坂潤 「社会時評」
...当時ロッチの見た日本の風景と生活にして今は既に湮滅(いんめつ)して跡を留めざるものも少くはない...
永井荷風 「西瓜」
...乃(すなわ)ち私の稚時の古跡はもう影も形もなくこの浮世からは湮滅(いんめつ)してしまったのだ……*寺院と称する大きな美術の製作は偉大な力を以てその所在の土地に動しがたい或る特色を生ぜしめる...
永井荷風 「伝通院」
...湮滅(いんめつ)せられた幸吉のあとを探ったものと見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...証拠を湮滅(いんめつ)するために自分を殺した智恵子の出て行った窓を閉めてやったとでも言うのか」「どうも...
野村胡堂 「踊る美人像」
...湮滅(いんめつ)させられる前に証拠をかき集め...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...容疑者の自殺は証拠湮滅の企図があるのだと解釈されるのです……あなたにしたって...
久生十蘭 「肌色の月」
...またその住所跡は全く湮滅して今は全く見られなくとも...
牧野富太郎 「植物記」
...焉んぞ能く名聲を後世に施して湮沒せざることを得可けんや...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...猶ほ賢人君子の其名湮滅したる者少からざるが如し...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...それが我々の仲間の採訪によって幸いに湮滅(いんめつ)を防ぐことができた...
柳田国男 「海上の道」
...過去のある事実が湮滅(いんめつ)に瀕(ひん)して...
柳田國男 「地名の研究」
...いかにして屍体を湮滅(いんめつ)してしまうか――それにこの場合は焦点がしぼられているのだ...
山川方夫 「ロンリー・マン」
...屍体を湮滅するすばらしいアイデア...
山川方夫 「ロンリー・マン」
...を湮滅(いんめつ)するために...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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