...当日、近郷の各町村から駆せ参じたのは、村山半、津久居彦七、蓼沼丈吉、湧井藤七、関口忠太郎、川俣久平、寺内清次、島田雄三郎、新井保太郎、藤沼友次郎、板橋六郎、川島治平、青木清蔵、吉岡耕作、天海浜吉、内田卯三郎、栗原喜蔵、岩下喜右衛門等の百余名いずれも正造の民権運動時代からの同志というべき人々で、嘗て彼の組織した中節社や改進政学党の社中だったものも多い...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...親分はいませんかい――」と湧井郷(わくいごう)の博奕(ばくち)打ち――表稼業は福知山から積出しの船株持ち由良(ゆら)の伝吉の荒格子へ飛び込んで来たのは...
吉川英治 「剣難女難」
...ここは湧井郷(わくいごう)で...
吉川英治 「剣難女難」
...湧井(わくい)休太郎は...
吉川英治 「新書太閤記」
...柳川藩の湧井道太郎(わくいどうたろう)であった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お十夜と湧井(わくい)道太郎は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...助太刀の湧井(わくい)道太郎がその先頭...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...藩の湧井(わくい)半太夫と青砥(あおと)弥助をふいに訪ねた...
吉川英治 「無宿人国記」
...――どこの藩だかそれを先に」青砥(あおと)が、少し乗り気になると、湧井は、笑い消して、「あまり話がうま過ぎる...
吉川英治 「無宿人国記」
...湧井(わくい)様、青砥(あおと)様と仰っしゃるお方が」「お、来たか」あわてて、釵をふところに、「――通してくれ」青砥弥助と、湧井半太夫は、「よくよく、思案してみると、今の世の中では、軽輩者(けいはいもの)は、生涯つとめても軽輩者、百金の手当があれば、肉親の者の保証は充分になる...
吉川英治 「無宿人国記」
...――で、妙な縁で、俺が、国家老の千坂兵部(ちさかひょうぶ)様から頼まれて、この米沢表から、湧井半太夫、青砥弥助、木村丈八郎――と、こう三人を、引ッこ抜くことを頼まれたというわけだ」「なるほど、じゃ、千坂様の才覚なのか...
吉川英治 「無宿人国記」
...諦めものだぞ」宿へ帰ると――青砥弥助に湧井のふたりが待っていて...
吉川英治 「無宿人国記」
...そして、兵部様へ、丈八郎の方は、百に一つ、見込みが難しいとお告げしておいて貰いたいが」「承知した」その晩のうちに、湧井と青砥は、脱藩して、城下から姿を消してしまった...
吉川英治 「無宿人国記」
...湧井と青砥の二人が...
吉川英治 「無宿人国記」
...湧井(わくい)半太夫じゃねえか」丈八郎も...
吉川英治 「無宿人国記」
...――湧井は、無理やりに、「さ、はいってくれ...
吉川英治 「無宿人国記」
...その後に尾(つ)いて、「――早く、早く」と、湧井半太夫と、青砥弥助とは、駕を急(せ)き立てて、たッたと駈けだした...
吉川英治 「無宿人国記」
...ぬかるなッ」もう、青砥(あおと)弥助も、湧井半太夫も、十一人すべてが躍りあがって、「赤穂の浪士、何ほどのことがあろう」長押(なげし)の槍へ、手をのばす者、日ごろ、稽古(けいこ)をしていた、半弓の弦(つる)を鳴らす者――...
吉川英治 「無宿人国記」
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