例文・使い方一覧でみる「湧き」の意味
スポンサーリンク...ドッと下の方から湧きあがった... 
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...湧き立つ夜光虫の燐光...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...Ａ村に温泉が湧き出したなんて...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...何の祝宴か磯辺の水楼に紅燈山形につるして絃歌湧き...
寺田寅彦 「東上記」
...波のように湧きあがってくる乳色の霧は...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...橿原の宮に詣づ葦原や八百湧きのぼる滿潮の高知りいます神の大宮やしろの庭のかたほとりに...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...蔵屋敷の前へ湧き立つような騒ぎですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...リズムはわたしのなかから湧きだすと...
原民喜 「鎮魂歌」
...何かもの狂ほしい祈りのやうなものが私の胸に高く湧き上つて来た...
原民喜 「二つの死」
...彼女は二年前倫敦（ロンドン）で過した華（はな）やかな冬のこと――そこで彼女が湧き立たせた稱讃――彼女の受けた人々の注目などの樣子を話して私に好意を見せてくれた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一向それに似た感情すら湧き上つて来なかつた...
牧野信一 「白明」
...全場面に対して湧き起る顫えるような憎悪を抑制して苦々しく笑い...
宮本百合子 「刻々」
...遠くして深い人間の心霊そのものの根柢から湧き上っているのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...腸（はらわた）の底から湧き上って来る不可思議な戦慄が微かに戦（おのの）きふるえていた...
夢野久作 「斜坑」
...心の底から湧き起って来るのを...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...湧きかへる海水の立てるものであつた‥‥それは引き續いて力を増して行つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...麗かな日ざしに照らされた海面からは靄とも霞ともつかぬものがいちめんに片靡きに湧き立つて...
若山牧水 「樹木とその葉」
...すべての面と線とから滾々（こんこん）としてつきない美の泉を湧き出させているように思われる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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