...此(こゝ)にてまた別(べつ)の妄想(まうさう)湧(わ)きおこりぬ...
饗庭篁村 「隅田の春」
...今回は附近の海中に新島の湧出なきが如し...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...劣つてゐはしないと云ふ確信が義雄の胸に湧いた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その矛盾からシミジミと湧き出して来る異様な一つの疑惑を...
大阪圭吉 「坑鬼」
...ゆつたりとしてしづかなよろこびが湧いて溢れた...
種田山頭火 「其中日記」
... 470水陣さし逃げて走り喧囂絶えず湧き起る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...またしても同じ想念が湧いて来るのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...更(さら)に次(つぎ)の箸(はし)が口(くち)まで來(く)る其(そ)の悠長(いうちやう)な手(て)の運動(うんどう)が待遠(まちどほ)で口腔(こうかう)の粘膜(ねんまく)からは自然(しぜん)に薄(うす)い水(みづ)のやうな唾液(つば)の湧(わ)いて出(で)るのを抑(おさ)へることが出來(でき)ない程(ほど)であつた...
長塚節 「土」
...どうも背中(せなか)の方から熱い奴がじりじり湧(わ)いてくる」と暗に列席の化物に同情を求めた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...大地から湧いたか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何かに截斷られたやうな切ない思ひが油然と湧きあふれてきた...
林芙美子 「うき草」
...それを自分で気がつかずにいるのではあるまいかという考えが湧いて来る...
平林初之輔 「犠牲者」
...青いひかりがうらうらと湧(わ)きました...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...蛆が湧くという川柳は出来なかった筈であると思う...
宮本百合子 「現実に立って」
...初夏の湧くような生活力...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...窮極には愛からしか湧かないものなのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...湯はその二軒の間の渓ばたに僅かに屋根といい壁という名のみのものを持った浴場の中に湧き...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...すべての面と線とから滾々(こんこん)としてつきない美の泉を湧き出させているように思われる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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