例文・使い方一覧でみる「湛」の意味


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...煙の中に藍(あい)を(たた)えて...   煙の中に藍を湛えての読み方
泉鏡花 「悪獣篇」

...そして彼女は涙をいっぱいにえた目で志保子の顔を見あげながら...   そして彼女は涙をいっぱいに湛えた目で志保子の顔を見あげながらの読み方
伊藤野枝 「出奔」

...信仰の浄い葡萄酒をへた...   信仰の浄い葡萄酒を湛へたの読み方
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」

...黄なる水(たん)として窪(くぼ)みに溜(たま)りをりて臭気紛々として人に逼(せま)る...   黄なる水湛として窪みに溜りをりて臭気紛々として人に逼るの読み方
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」

...居士は例の皮肉な微笑を口許に(たた)え額のあたりに癇癪(かんしゃく)らしい稲妻を走らせながら...   居士は例の皮肉な微笑を口許に湛え額のあたりに癇癪らしい稲妻を走らせながらの読み方
高浜虚子 「子規居士と余」

...もうこの年ではね」と贅肉(ぜいにく)を(たた)えた頬に...   もうこの年ではね」と贅肉を湛えた頬にの読み方
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」

...六大水は久しく(たた)えて終に落ちた...   六大水は久しく湛えて終に落ちたの読み方
徳冨蘆花 「漁師の娘」

...彼女の口元には硬ばった微笑がえられていた...   彼女の口元には硬ばった微笑が湛えられていたの読み方
豊島与志雄 「理想の女」

...微笑をへた柔和な顏...   微笑を湛へた柔和な顏の読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...いつもの微笑をへながら言つた...   いつもの微笑を湛へながら言つたの読み方
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」

...ももう大分大きくなったから...   湛ももう大分大きくなったからの読み方
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」

...中に酒をえています...   中に酒を湛えていますの読み方
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」

...瞼毛(まつげ)の影にうるみをえた黒い眼や...   瞼毛の影にうるみを湛えた黒い眼やの読み方
横光利一 「上海」

...水もこれに(たた)ふれば涙と流れ...   水もこれに湛ふれば涙と流れの読み方
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」

...エメラルドをへて底の知れない淵...   エメラルドを湛へて底の知れない淵の読み方
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」

...ただ夜風のさざなみを(たた)えた中に小さい波紋をのこしていただけだった...   ただ夜風のさざなみを湛えた中に小さい波紋をのこしていただけだったの読み方
吉川英治 「黒田如水」

...李もまた、「弁舌をもって、きっと、馬超を案内して来ます...   李湛もまた、「弁舌をもって、きっと、馬超を案内して来ますの読み方
吉川英治 「三国志」

...宗どのは自身台所へ出られて...   宗湛どのは自身台所へ出られての読み方
吉川英治 「新書太閤記」

「湛」の読みかた

「湛」の書き方・書き順

いろんなフォントで「湛」

「湛」の英語の意味

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