...僕はあいにく今日ではそれらの渾名を忘れている...
芥川龍之介 「追憶」
...つまりそれは渾名どおり...
芥川龍之介 「追憶」
...その外にはこの宇宙の渾沌の中に何物もなかった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それでその前の渾沌状態は氾濫すなわち...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...またあるときは再び四散して渾沌たる無秩序に帰ると考えていたらしい(一〇二頁デモクリトスの説参照)...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...と書生は早や渾名を覚えた...
泉鏡花 「婦系図」
...思想が自然だとか調子が雄渾(ゆうこん)だとか...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...長の青木周蔵と列(なら)んで渾身に外国文化の浸潤(しみわた)った明治の初期の大ハイカラであった...
内田魯庵 「四十年前」
...渾としてそれ濁るがごとし...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...それで人々は「馬鹿正直(ビーダーマイアー)」という渾名(あだな)を彼に与えた...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...知性と感性との渾然たる融合...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...それでカッパードシヤという渾名が付いた...
夏目漱石 「模倣と独立」
...雄渾(ゆうこん)壮麗なものであったが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...素盲(すめくら)とはよくつけた渾名(あだな)だ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...渾身の息をこめてゐるのであるが...
牧野信一 「小田原の夏」
...渾名(あだな)が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そこに國民が統合され統一された渾然たる姿を見ることができる...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...山と人との渾一合體したる...
吉江喬松 「山岳美觀」
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