...一般に永遠の昔から存在する渾沌...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...其の心事や渾然たり...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...渾然(こんぜん)とした調和を保っているのである...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...夜は盲目物語を読んで潤一郎芸術の渾然たるにうたれた...
種田山頭火 「其中日記」
...あれが方式かもしれないが私の眼にはあまり渾然(こんぜん)とした感じを与えない...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...渾名は「たゆ」又は「安福」と言ふ...
外村繁 「打出の小槌」
...」「……渾名だろう...
豊島与志雄 「自由人」
...島田虎之助先生は毒を盛られておなくなりになりました」「毒?」兵馬の渾身(こんしん)の血が逆流するかと見えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ブラームスの瑰麗雄渾(かいれいゆうこん)なのとの中にあって...
野村胡堂 「楽聖物語」
...時にどうして部落(むら)の連中がこのわたしに赤毛の旦那(ルードゥイ・パニコー)などといふ渾名をつけたものか――頓とどうも合点がいかん...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...雄渾(ゆうこん)なるところにおいて...
正岡子規 「俳人蕪村」
...雄渾(ゆうこん)なる処において...
正岡子規 「俳人蕪村」
...明澄雄渾(めいちょうゆうこん)な叙事詩の作者...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...その渾沌性について...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...松の大木を雄渾な筆致で描いたのがある...
柳宗悦 「京都の朝市」
...また渾河の左岸を歩いて上流の対岸の山麓にある撫順城を遠望した...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...最後の渾力こめて打ち込んだ一刀...
吉川英治 「剣難女難」
...渾然(こんぜん)と大成を遂げた...
吉川英治 「柳生月影抄」
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