...田山氏へ冠らせてゐた渾名(あだな)だつた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...葉子の心はただ渾沌(こんとん)と暗く固まった物のまわりを飽きる事もなく幾度も幾度も左から右に...
有島武郎 「或る女」
...とりもなおさず双方がしっくりと合って互いに客となり主となり渾然(こんぜん)として一つの感じとなっているのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...雄渾(ゆうこん)とでもいうべき気配が感ぜられるようである...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...唯それだけで『少年の自殺』に現はれたやうな渾然として芸術味がない...
田山録弥 「或新年の小説評」
...吐谷渾(とこくこん)と申す夷(い)に阿豺(あさい)と申す人...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...ジプさんというのは内緒の渾名(あだな)で...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...まだ形を具えない恐怖と歓喜との渾沌たる時刻である...
豊島与志雄 「真夜中から黎明まで」
...何だか渾沌界(こんとんかい)を見るような心地だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...たち向った渾身の力を要求するのである...
中井正一 「「良書普及運動」に寄せて」
...半鐘なんとやらという人聞の悪い渾名(あだな)に縁が有りそうで...
二葉亭四迷 「浮雲」
...渾身(こんしん)の力で」再び爆発...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...あらゆるものの本体を見得る叡智と渾一に成った愛こそ願わしいものです...
宮本百合子 「偶感一語」
...高等科で教わったが……赤髭コって渾名でね...
矢田津世子 「茶粥の記」
...若侍たちはかげで「鼻」という渾名(あだな)で呼んでいた...
山本周五郎 「ひとごろし」
...必ずや全身のすべての表現の渾然たる一致を見なければならぬ筈であります...
夢野久作 「鼻の表現」
...その北側の丘陵に沿うて渾河が流れ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...あの渾身の力を罩(こ)め...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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