...天(あめ)が下(した)の色ごのみなどと云う御渾名(おんあだな)こそ...
芥川龍之介 「邪宗門」
...さてはおぬしの渾名(あだな)だな...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...その外にはこの宇宙の渾沌の中に何物もなかった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...其渾然と仕上げられた「娘」といふものの理窟なく匂はしく愛すべきものであるところの雰圍氣を克明に描寫しよく傳へてゐて...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...渾兮其若レ濁...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...渾然(こんぜん)としたものに出来上がったとでも云ったらよいか...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...――」「併呑」政府とは英國の渾名である...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...自然と人間の大渾沌のまんなかから...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...破片となり塵芥(じんかい)となり渾沌(こんとん)たるものとなってしまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...宋(そう)に戯曲、渾(こん)、詞説(しせつ)有り...
永井荷風 「小説作法」
...渾身(こんしん)に漲(みなぎ)る悪血をどうすることもできない...
中里介山 「大菩薩峠」
...手に白刃(はくじん)を提げて立っていることに渾身(こんしん)から驚いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...われわれがこれを渾名(あだな)してカッパードシヤといっている...
夏目漱石 「模倣と独立」
...わけても星辰(せいしん)の運行を測る渾天儀は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殆んど一人残らず名前の外に余計な附けたりや渾名を頂戴していた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...半鐘なんとやらという人聞の悪い渾名(あだな)に縁が有りそうで...
二葉亭四迷 「浮雲」
...両者の渾然(こんぜん)とした融合(ゆうごう)が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...渾身(こんしん)から気合いをしぼって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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