...全體(ぜんたい)としては渾然(こんぜん)一種(しゆ)の纏(まと)まつた形(かたち)を成(な)したものでなければならない...
伊東忠太 「妖怪研究」
...水天宮前で電車を下りるや否や、渾身の意識を、「駈ける(ランニング)...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...曾て主義政見の契點に依りて渾然融和したる事實を示すこと能はざるに至れり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...すべて渾沌(こんとん)たる悩みが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二浮世絵は余をして実に渾然(こんぜん)たる夢想の世界に遊ばしむ...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...ことごとく音楽と結び付いて渾然(こんぜん)たる一大総合体を形作り...
野村胡堂 「楽聖物語」
...眞ん中に渾天儀を据ゑ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...痩せ男や吝嗇漢の渾名(あだな)に使われる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...時にどうして部落(むら)の連中がこのわたしに赤毛の旦那(ルードゥイ・パニコー)などといふ渾名をつけたものか――頓とどうも合点がいかん...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...秋まつり鬱金(うこん)の帯し螺(ら)を鳴らし信田の森を練るは誰が子ぞ一分の隙もない渾然として玉の様な歌であるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...作者のエスプリと観者のエスプリが完全に渾融した時...
藤島武二 「画室の言葉」
...行進曲の主題をなす雄渾熱烈な旋律が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...このケプラーの時代は雄渾な才能の時代でガリレオ・ガリレイはケプラーの地動説が本になったとき...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...渾(すべ)てこの旅の間に...
森鴎外 「みちの記」
...渾(すべ)ての光景は我眼前に躍如(やくじよ)として恰も写真の如くに映ず...
山路愛山 「明治文学史」
...かぼちゃという渾名は...
山本周五郎 「季節のない街」
...ただどろどろした渾沌(こんとん)たる豆汁(まめじる)です...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ガッキリこたえて弓形に腰が反(そ)るまで丹田に渾力(こんりき)を集めた...
吉川英治 「剣難女難」
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