...五日ほどすると美事な雄渾な絵がそれぞれの構図で完成するという制作の方法であった...
上村松園 「三人の師」
...渾身(こんしん)のちからで...
太宰治 「姥捨」
...渾は後に都御史になって政治に功績があった...
田中貢太郎 「陸判」
...渾然として一枚になつた境地である...
種田山頭火 「其中日記」
...いろ/\渾名(あざな)を付けたり...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...なんとなく渾然(こんぜん)としない感じがする...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...知性と感性との渾然たる融合...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...天と地とが渾沌たる一体のうちに融け合って...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...渾沌界(こんとんかい)の錯雑した入り口...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...調べに酔わされることは渾心的(こんしんてき)です」お銀様を前にして...
中里介山 「大菩薩峠」
...渾然としたしかもきわめて晦渋な一つの思想...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...――ほかの人に無暗(むやみ)に渾名(あだな)なんか...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...勢力の多き者は雄渾なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...この美しくも雄渾な群像を眺めつくしていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...作品としての現実が渾然と読者の心を撃つというよりは...
宮本百合子 「「結婚の生態」」
...いずれも渾沌たる塊であって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...新九郎は渾力をこめてドンと彼を突き放したので...
吉川英治 「剣難女難」
...渾然(こんぜん)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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