...訳しながらも時々この二〇年の昔に見た童顔に浮ぶ温雅な微笑を思い浮べるのであった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...温雅なる淑女の様(さま)は我得んと欲して得る能わず...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...また温雅なる色彩とか...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...主に彼の温雅な人柄と...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...我々でお能の催しでもしようではないかという温雅な説も出て来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...前者は吹込みは古いが温雅な演奏で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その温雅な人格の反影とも言うべき...
野村胡堂 「楽聖物語」
...玉を刻んだような冷澄な顔立ちや温雅な立(たち)い振舞...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...義兄の深切で嫁(とつ)ぐまでをその家でおくることになったが、姉夫婦は鄙少女(ひなおとめ)の正子を都の娘に仕立(したて)ることを早速にとりかかり、気の強い彼女を、温雅な娘にして、世間並みに通用するようにと、戸板裁縫女学校を選(え)らまれた...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...世にもめずらしい善良温雅な婦人が佇(たたず)んでいた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...形態への空虚な厳格な奉仕の中にあるあの温雅な態度を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...そうしてこんどは温雅な...
山本周五郎 「百足ちがい」
...私はこういう親切で温雅な...
横光利一 「欧洲紀行」
...春風のような温雅な和気につつまれる...
吉川英治 「剣の四君子」
...人いちばい好学温雅なるために...
吉川英治 「新書太閤記」
...温雅なお人だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...温雅な老声が聞えた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...この半禿頭の温雅な先生は授業熱心で生徒によく慕われていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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