...(注二) この神は「温和な自然」である...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...丹濃は無口な温和な男だけに...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...温和な風土、温和な人心にこの精神文明が働きかけたので、其処(そこ)でその後日本の文明はどう開けたか...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...この温和な海を渡って...
徳田秋声 「蒼白い月」
...温和な大男で、頭には黒い丸帽をかぶり、白い仕事服をつけ、老兵士みたいな灰色の口髭(ひげ)を生やし、赤筋の立った薄青いぼんやりした眼をし、眼の下の眼瞼(まぶた)が落ちくぼみ、頬はいつも汗ばんで柔らかで艶々(つやつや)していて、神経痛の足を引きずり加減に歩き、息が短く、舌が重かった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼らは温和な様子だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...息切れや動悸(どうき)の恐れがない気候温和な転地場所のような...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人共どちらかというと温和な方で...
豊島与志雄 「道連」
...また北斎の支那趣味によりては江戸時代の老人の温和なる道徳的傾向を窺ひ得べしとすれば...
永井荷風 「江戸芸術論」
...言いようのない温和な笑顔をうかべて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あの温和な老人がかうしたことをやるのだらうかと怪しんでみたが...
北條民雄 「間木老人」
...そして極めて良好温和な気候の利益を有っている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...元来僧侶というものは、こんな事を平気で、談(はな)すので、或(ある)僧の談(はなし)によると、所謂(いわゆる)寺の亡者が知らせに来る場合には、必ずその人の生前の性質が現れる、例えば気の荒い人だったらば、鉦(かね)の叩き様(よう)が頗(すこぶ)る荒っぽいそうだし、温和な人ならば、至極(しごく)静かに知らせるといっていたが、それは兎(と)に角(かく)何(いず)れの僧侶に訊ねても、この寺へ知らせに来るというのは、真実のものらしい...
水野葉舟 「テレパシー」
...漢医方には温和なるものと峻烈なるものとがあつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...モンテーニュは温和なカトリック派であるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...気性の知れた温和な...
山本周五郎 「寒橋」
...君子を産んでからまるで人が変わったように円満で温和な人になった...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...温和な支配を続けて...
和辻哲郎 「鎖国」
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