...むしろ温和な弱々しい感じであった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...気候の温和なため...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...劍山の隱者とでも稱すべき頗る温和な性格の鬼なのである...
太宰治 「お伽草紙」
...温和な天気だったのが午後になって...
豊島与志雄 「霧の中」
...温和な気にほとんど充ちてるらしく思われた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼らは温和な様子だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なんと温和なことか...
豊島与志雄 「風俗時評」
...なお夢想して自ら温和なることを感ずる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日頃温和な平次が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんなに深い驚きといぶかしさで眺(なが)めたことであろう! あんなにしかつめらしく温和な顔をして...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...温和なチェホフが...
宮本百合子 「ある回想から」
...警察でもしらべがつかなかった温和な共犯者であった...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...この温和な友だちは...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...モンテーニュは温和なカトリック派であるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こういう警戒の気持と、平生の温和な、誰にも礼の正しい彼のひとがらに少しずつひきつけられ、信頼するようすがあきらかになった...
山本周五郎 「いさましい話」
...一見温和な老人である...
吉川英治 「私本太平記」
...温和な皺(しわ)にひきつけてこう話した...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...温和な支配を続けて...
和辻哲郎 「鎖国」
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