...温和なうちにちゃんとしたところがあり...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...温和なる日本人も...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...むしろ温和な弱々しい感じであった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...前とは反対にたいへん温和な...
寺田寅彦 「自画像」
...彼の温和な性質と批評眼の欠如――あらゆる不穏な考えを避けるために半ばは自意識的な――とは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして彼は温和な微笑(ほほえ)みを浮かべてみずから言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...峻厳な論告をした後には温和な心持になるのが彼のいつもの心理だった...
豊島与志雄 「電車停留場」
...彼をしてなおいっそう温和ならしめた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いかに温和なる人間も...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこから貴女の人生に対する温和な態度...
北條民雄 「精神のへど」
...どうやってあの恐ろしいブツを台に置いた」ザリが妙に温和な顔で笑った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...遥かに温和な云い方にすることも出来よう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...温和なチェホフが...
宮本百合子 「ある回想から」
...一面又温和な人であつたから...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...此一事を以てするも透谷の温和なる性質は読者の心に明かならん...
山路愛山 「透谷全集を読む」
...この頃には三人の南国的な温和な態度と上品さはすつかり脱落してしまつていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...温和な文明化の力を語ると思われるこの大きな愛をジョン・ソーントンに対して抱いているにも拘らず...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...温和な口もとに挟んだ煙草に火も点けず...
横光利一 「旅愁」
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