...腹を温める一方ですな...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...この地上の熱や光りではとても温めることも出来ず...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...私のやうに酒の飮めない人間に取つては入浴と山登以外に體を温める方法はないのです...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...高温の空気を垂らした床と下層床の間を通して部屋を温める方法はより高級な家で用いられ...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...これは湯を沸かすにも部屋を温めるにも都合がよく...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...内部から温めるに限る...
豊島与志雄 「反抗」
...水を温めることももちろん大切であるが...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...足を湿布(しっぷ)で温める事と...
夏目漱石 「門」
...多くの物質は温める...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...強い作用のあるすべての温める物質または冷やす物質は男性の原始原理“陽”の特性を持ち...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...夏でも時々は股火鉢で温める...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兄にとつて病多い人生がカラリと晴れ上つて兄の肉体を温めるであらう...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...何だつてあなたはこんなに冷たいのです? あたしの熱い涙もあなたを温めることが出来ないのでせうか? どんなに大声でお呼びしても...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...温める、一時間...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...繃帯は白い 小ぢんまりした丸顔でチョコンと坐つて居る丈夫なとき働いてゐるときすつかり忘れられて繃帯よお前は戸棚の隅に転げて居るああ しかし俺が傷つき痛んだとき繃帯よお前はぐるぐる伸びて疼く患部を優しく包み温める俺の唯一の保護者である繃帯の長さは誰でも計れるだらうだが俺は現在(いま)計れぬ深い繃帯の愛情を感謝してゐる 浸つてゐるこれは昭和九年の冬...
北條民雄 「癩院記録」
...彼女の心を温める一人の兵士の俤(おもかげ)と一人の看護婦の思い出とがあった...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...欲しいときには足と胃とを温めるための毛布を貰う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...旧交を温めることになった...
柳田国男 「故郷七十年」
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