...私を抱いてお寝になりお温めなされてくれたこともございました...
太宰治 「葉」
...ほんとうに深く温めてあげることができると...
太宰治 「火の鳥」
...温めた醇良酒を小さい酒盃で飲むこと一...
種田山頭火 「其中日記」
...布で漉したのは温めて飲むのである...
豊島与志雄 「田園の幻」
...用の無い言葉の方はよりよく人の心を温めるものではないか...
豊島与志雄 「微笑」
...私の苦みはやゝ温められた...
中沢臨川 「愛は、力は土より」
...独り死別という心の疵は人目をさけてもこれを温め...
西田幾多郎 「我が子の死」
...コレラには吐剤、身体を温め、焼灼、が処方され、続いて、収斂剤とアギ、またはアヘンに白ペッパーが与えられる...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...足の踵を温めるために足を摩擦する...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...そつと温めて置くんでしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手前があんたの足や胸を温めてやったのを知っていたんで」「ええ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...要心深く砂地に腹を温めた...
牧野信一 「スプリングコート」
...鍋の底と腰を温めてから上の孔より少しずつ上昇するばかりだ...
村井弦斎 「食道楽」
...それから湯たんぽで手と足を温めるんだ...
室生犀星 「童子」
...室(へや)を温め...
森鴎外 「舞姫」
...疝痛のときには腹部を温めたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...汁は温めてくれたが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...冬の寒い日に手足をお温めになる暇もない位セッセとお仕事を励まれました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
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