...また渥丹(あくたん)色に熟み爛れ...
薄田泣菫 「独楽園」
...渥美の家が近くなつた頃...
高濱虚子 「俳諧師」
...見ると丁寧な草書で『渥美つる子さま御許 篠田正一』と書いてある...
高濱虚子 「俳諧師」
...四十一水月は渥美より手紙を受取つた翌日は例の新聞紙包を手に持つて京都市中を彷徨(さまよ)うて居つた...
高濱虚子 「俳諧師」
...渥美の主人程の空氣ラムプは駄目としてもせめて鶴子さん位の明るいのが欲しいと思はぬでも無いが...
高濱虚子 「俳諧師」
...それでこの高大な優渥(ゆうあく)な思し召しに対しては充分に技芸員たるものは気を附けねばならぬことと思う...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...其処(そこ)は愛知県渥美郡(あつみぐん)泉村(いずみむら)江此間(えこま)の海岸であった...
田中貢太郎 「阿芳の怨霊」
...「臣は優渥(ねんごろ)なお言葉を賜りながら...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「蓮花公主」
...おちつくところがない風は海から吹きぬける葱坊主伊良湖岬はるばるたづね来て岩鼻一人渥美半島まがると風が海ちかい豌豆畑鳳来寺拝登お山しんしんしづくする真実不虚青蓋句屋花ぐもりピアノのおけいこがはじまりました浜名街道水のまんなかの道がまつすぐ秋葉山中石に腰を...
種田山頭火 「草木塔」
...優渥なるお約束をつかわされ...
久生十蘭 「魔都」
...その七十七「君恩優渥満家財...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし蘭軒を遇することは旧に依つて渥(あつ)かつたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...可謂其徳浹渥...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...尽在君恩優渥中...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...是以恩眷殊渥...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...有力者の渥(あつ)き庇保(ひはう)の下(もと)に立つてゐたのではなからうかと思はれる節が...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...きいてやろうという優渥(ゆうあく)なお気もちは...
吉川英治 「私本太平記」
...渥美(あつみ)の海へこぎだして...
吉川英治 「神州天馬侠」
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