...隣の柿の木の枝で浮気ものの渡り鳥がはしゃぎちらしているのを見ても...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...渡り鳥堤の藪(やぶ)を木伝(こづた)ひて十月二十日 「玉藻五句集(第八十回)」門の内掛稲(かけいね)ありて写真撮(と)る句碑を見て溝蕎麦(みぞそば)の逕(みち)左へと秋晴の奇北(きほく)高臥(こうが)のところ是(こ)れ十月二十一日 埼玉県須賀村に川島奇北の病を訪ひ...
高浜虚子 「六百句」
...波子と仲良しだった「渡り鳥」たちが今年も工場へ働きに来た...
高見順 「いやな感じ」
...四季の渡り鳥という題が印刷されていた...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...雁などの渡り鳥の大群が...
太宰治 「津軽」
...渡り鳥は永遠にさまよへども...
太宰治 「津軽」
...同じような現象がたとえば軽井沢のような土地に週期的にやって来る渡り鳥のような避暑客の人間の種類についても見られるかどうか...
寺田寅彦 「あひると猿」
...非常に高く空を飛んでゆく渡り鳥の一群の弱いかすかな鳴き声が聞こえるばかりだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...貞享式(じょうきょうしき)に「古抄は秋の部に入れたれど渡り鳥にもあらず...
正岡子規 「病牀六尺」
...その他の渡り鳥も季節に応じてその住まいを変えるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...弱りはてた渡り鳥たちの...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...たいがいの渡り鳥がもう湖の古巣(ふるす)にもどってきていました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...春の野路(のみち)を渡り鳥のごとく...
柳田国男 「木綿以前の事」
...移民を渡り鳥か何ぞのごとく思っている...
柳田国男 「雪国の春」
...渡り鳥が、大陸をゆく...
吉川英治 「三国志」
...玄徳を先頭にしたこの渡り鳥にも似た一軍は...
吉川英治 「三国志」
...春が来たぜ! お濠(ほり)の柳が芽を吹いてら! 丸の内へも渡り鳥がやってきたぜ! 三本鳥毛の槍先にチラチラ蝶々が舞っている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...渡り鳥まだ東風(こち)が肌寒い...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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