...またそのガスの中から光を慕って蝟集(いしゅう)するおびただしい渡り鳥の大群などによって...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...鶏6・2東京日日(夕)渡り鳥は...
薄田泣菫 「茶話」
...渡り鳥というのは悲しい鳥ですな...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...君も僕も渡り鳥だ...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...渡り鳥のように四国の脊梁山脈(せきりょうさんみゃく)を越えて南海の町々村々をおとずれて来る一隊の青年行商人は...
寺田寅彦 「物売りの声」
...非常に高く空を飛んでゆく渡り鳥の一群の弱いかすかな鳴き声が聞こえるばかりだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
......
長沢佑 「貧農のうたえる詩」
...賢い渡り鳥共は彼の家の上空を通らなくなつた...
中島敦 「名人傳」
...自分は此種の渡り鳥が殘酷なかういふ風に吹かれる爲めに何を求めて態々此地に來たであらうかと疑ひたくなる...
長塚節 「教師」
...渡り鳥「夜も 昼も飛び飛び 飛んで十日かかつて ここまで来たの...
野口雨情 「未刊童謡」
...一群の渡り鳥らしいものが...
堀辰雄 「姨捨」
...前の二匹の鳥は勿論渡り鳥であるが...
正岡子規 「病牀苦語」
...渡り鳥の一群のように国々を渡り歩き...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...渡り鳥の様に旅をしてみたい時がある雲の様に旅をしてみたい時がある風のままに漂々と旅をした俳人芭蕉を憶ふ病の床にあれば一人旅を欲する――束縛された人生を思ふからである葬り去られた夢を思ひ出すに耐へられないからであるそして吾今いたつきに泣く明日のない人間だからである――旅を想ふ渡り鳥を思ふ雲を芭蕉を……...
森川義信 「旅」
...旅は泪よ故里(クニ)はまだかよその日その日の夢になく運命(サダメ)に弱い我は悲しい渡り鳥旅は夢かよ春も逝くかよ柳の雨に濡れて泣く燕でないが我も悲しい渡り鳥―10・5・4―...
森川義信 「旅人の唄」
...細い声を立てて渡り鳥の群が空を行くのを...
柳田国男 「山の人生」
...移民を渡り鳥か何ぞのごとく思っている...
柳田国男 「雪国の春」
...二渡り鳥が、夜ごとに空をよぎって行く...
吉川英治 「無宿人国記」
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