...処処分流白玉渠(しよしよぶんりうすはくぎよくのきよ)...
芥川龍之介 「本の事」
...渠はそれを東京の知人に送つた...
石川啄木 「足跡」
...渠はヒヨクリと立上り...
石川啄木 「赤痢」
...渠は自暴糞(やけくそ)に足を下駄に突懸けたが...
石川啄木 「病院の窓」
...渠は郵便局へ出て居る佐久間といふ若い男と共に此六畳に居るのだ...
石川啄木 「病院の窓」
...空(むな)しい渠(かれ)の腰(こし)つきと...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...わざ/\「不眞面目生」と稱して愛嬌ある手紙を渠によこしたのは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それが渠の袂の長さ一杯にかの女をこちらへ引いたわけになつたので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...義雄の背中にとまつて渠に顫へを傳へてゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...渠はそのそばへ驅けて行つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...門が見えると、渠は飛び込んだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...然し渠自身はさうは行かない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...かの女が渠の部下なる記者氷峰に――慰勞のつもりで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...渠もいよ/\窮して來た...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...渠はかの女が縫ひ物を持つて來てしてゐるそのそばへ無言で寢ころんでゐると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...渠等の母が以前に時々狂ひ出したそのざまを...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...こう思った渠は一種の恐怖と憧憬(どうけい)とを覚えた...
田山花袋 「一兵卒」
...渠(かれ)はその微(かす)かな琴の音(ね)の髣髴(ほうふつ)をだに得たいと思ってよくこの八幡の高台に登った...
田山花袋 「蒲団」
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