...其麼工合で居る中に渠等の言動は漸く政治上の社會主義乃至無政府黨的言論以外に迄走つて萬事に不平的破壞的態度を執るやうになり...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...渠(かれ)が飾れる宝玉の一叢(ひとむら)の樹立(こだち)の中へ...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...その癖、傍(はた)で視(み)ると、渠が目に彩り、心に映した――あの(ろう)たけた娘の姿を、そのまま取出して、巨石(おおいし)の床に据えた処は、松並木へ店を開いて、藤娘の絵を売るか、普賢菩薩(ふげんぼさつ)の勧進をするような光景であった...
泉鏡花 「瓜の涙」
...渠(かれ)は愁然として額を圧(おさ)えた...
泉鏡花 「婦系図」
...渠は、一度自分が目を通した書物へは、赤鉛筆やむらさき鉛筆で所々へ線を引くのである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...渠はさツきからゑぐつて見たかつたのである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...渠は自分で戸締りをしてから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...渠は鳥うち帽をかぶつた儘...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...渠は枕の上から瞰(にら)み付け...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...張り子板の音がしたので渠は下の人々に氣がねする氣になり...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...渠が初めてこのあたりを散歩した時...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...渠は義雄の猪口(ちよこ)にも酒をついだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...渠等は義雄をどんな女にでも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あの男を引ツ張つて見たろか知らん?」「‥‥‥‥」渠は暫らくぎツくりしてゐたうへでだが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何となれば渠は選択の時代に生れたればなり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...渠等に夫あり妻あり...
横瀬夜雨 「花守」
...本能寺の地域を平均何尺か地盛りしたほどの土を浚(さら)った溝渠(こうきょ)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...内藤氏の口添えで横浜船渠へ入れてもらえる事になったのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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