...深い渓間にある旅館へ行き...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ここかしこの山間渓間にはまだ残雪が深く...
上村松園 「北穂天狗の思い出」
...山の渓間で菖蒲を描いてゐると...
薄田泣菫 「独楽園」
...三谷(みたに)の渓間へ虎杖取りに行ったこともあった...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...どんなにか美しいはずのこんもりした渓間(たにま)に...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...この時の歌にはまた 渓間なる人山女魚(やまめ)汲み行く方に天目山の靡く道かな などいふのもある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...渓間(たにま)へまでも珍しい料理の材料を求めに人を出して饗応(きょうおう)に骨を折った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...意味は常にいわゆる盆地すなわち渓間の小平地をいうのである...
柳田國男 「地名の研究」
...横を流れる河が渓間に添いウィーンの平野の方へ徐徐に開けて行くのが見えた...
横光利一 「旅愁」
...一切この渓間より根を断つべしと念じた...
若山牧水 「木枯紀行」
......
若山牧水 「渓をおもふ」
...渓間の林の間を歩いてゐた自分の幼い姿をすぐ思ひ浮べる...
若山牧水 「岬の端」
...僕は四万と聞くとずっと渓間の...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...峰から辷った朝日の光が渓間の紅葉に映って...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...右に云った宿はずれの崖の上から見下した渓間の流れに臨んで二軒の温泉宿がある...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...その時からかけて次ぎ次ぎと咲き継いだ花は到る所の渓間にそのみずみずしい姿を見せていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...あちらの渓間こちらの山腹と...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...雪の天城越幾年か見ざりし草の石菖の青み茂れり此処の渓間に乗合自動車の故障の直されるあいだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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