...大きな雪渓、カール状の雪田、今年になって、まだ一度も山に登っていないので、足がムズムズした...
石川欣一 「山を思う」
...熊笹を分けたり小渓を登ったりして二時四十分に只見川に降った...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...風が凪いでしまって渓河(たにがわ)の音が耳についてきた...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...それから出て居る一箇のヅックの管(くだ)は後の尾谷(をたに)の渓流に通じ...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...耶馬渓の谷の中にも...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...その渓流で米を磨いだり...
葉山嘉樹 「万福追想」
...月出でん湯檜曾(ゆびそ)の渓を封じたる闇の仄かにほぐれゆくかな月出でんで勿論切る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それに雨が降りかかつて渓に散りこむ姿は塗つた胡粉のぽろぽろ剥げてゆく感じである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...渓に咲くをとこへしといふものだと教へた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...」此書の元槧本は所謂梅渓書院本である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...霧渓を養ふことを賛成したからである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...檀渓の上を行くと...
吉川英治 「三国志」
...芋虫(いもむし)のように渓谷(けいこく)へころげ落ちた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...さらに渓流(けいりゅう)のそばに菊慈童(きくじどう)を配すつもりで...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを信じて、内蔵助もこの京都へ来てからは、何かと玄渓をよい相談相手とし、殊に同志の家族の病気といえば真っ先に見舞い、藩士の手ではなし難い家財の売払いとか、又、復讐につかう武器、火事装束の註文とか、殊には経済上の細かい事にいたるまで託されて、玄渓も、その信頼を裏切らなかったのに――近く内蔵助が江戸表へ下るという事になると、その同行を(まず、お見合せあるように)とのみで、断られたというのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ちょうどその道筋にあたっている渓流の側であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...渓流を渡って、向う側の山の鼻に城太郎は立っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...白々と流れている渓を遥かの下に眺めて辿ってゆくその高みの路ばたはおおく桑畑となっていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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