...直接には龍渓鉄腸らの小説...
内田魯庵 「四十年前」
...瀞八町の渓に船を泛べる時も...
田山録弥 「春雨にぬれた旅」
...こゝから一つ一つ、五竜の渓を離し、点返りの瀑を離し、帯岩を離し、津民谷を離して見ては、決して単独にその勝を誇ることは出来ないのであつた...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...哀れを止むる馬士歌の箱根八里も山を貫き渓(たに)をかける汽車なれば関守(せきもり)の前に額(ひたい)地にすりつくる面倒もなければ煙草一服の間に山北につく...
寺田寅彦 「東上記」
...山雨常に来るかと疑う渓声(けいせい)の裡(うち)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...バスで、畑中の道を走り、峠を越して、片品川の岸に出で、川を遡り、鎌田町から右へ切れて、渓流ぞいに進み、白根温泉を過ぎてからはもう人家はなく、山道を上り上って、丸沼湖畔に辿りつき、その東側を廻って行くと、北岸に温泉ホテルがある...
豊島与志雄 「山吹の花」
...さしもの南渓子(なんけいし)も...
中里介山 「大菩薩峠」
...右の方は深い広々とした渓谷が開け...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...澄んだ渓流のように作為のない...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...それはかの『渓蛮叢笑』の燕子花を以て...
牧野富太郎 「植物記」
...この種の延々たる渓谷を縫い...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...渓流(けいりゅう)に沿った場所に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「茗水渓頭買小船...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これは元(げん)の成宗(せいそう)の大徳(だいとく)十一年梅渓(ばいけい)書院の刊本を以て底本としたものである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...檀渓(だんけい)の難のことをお話しあって...
吉川英治 「三国志」
...それに、おどけを語って、涙を解さない滑稽(こっけい)作者は、話せないと思って、梅渓は帰った...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...渓ばたを離れて路はやゝ嶮しく...
若山牧水 「木枯紀行」
...渓向うもそそり立った岩の崖...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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