...これからは鬼怒の渓流に沿うて桟道を行くのである...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...三つの異る山の渓流が下方で落合うのが見られる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...病死者や渓流に溺れた者が次々に出る……という逃避行をしたのである...
石川欣一 「比島投降記」
...翌日はその渓流ぞいに赤倉の製煉所へ行って...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ともかくもと午食して右渓に下り...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...久慈(くじ)川の渓谷に入つて行くのも捨て難い...
田山録弥 「行つて見たいところ」
...去年の秋の所見によると塩尻から辰野へ越える渓谷の両側のところどころに樹木が算を乱して倒れあるいは折れ摧(くだ)けていた...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...汽車は利根川の渓流に沿って走る...
外村繁 「澪標」
...澄みきった山水がさらさらと流れてる渓流に出る...
豊島与志雄 「山吹の花」
...しかしてこの系統以外に立てる画工の中(うち)その重(おも)なるものを尋(たずぬ)れば先(ま)づ指を菊川英山渓斎英泉の二人(ににん)に屈せざるべからず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...山の斜面をながれおちる渓流のように敏活に...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...その他鴛鴦石や虎渓石...
室生犀星 「庭をつくる人」
...しかし長崎の人の記載に、「小原慶山、又渓山に作る、字は霞光、丹波の人、元禄中長崎絵師兼唐絵目利に任官、其子小原勘八、名は克紹、巴山と号す、聖堂書記役なり」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其父錦橋の門人中より出でて宗家を継いだ霧渓晋(むけいしん)の後裔である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...眼前の檀渓にただ身を寒うするばかりだった...
吉川英治 「三国志」
...何とも無念な……」幾度か悔やんだが、またひそかに思うには、この檀渓の嶮を、やすやすと無事に渡るなど、到底、凡人のよくなしあたう業ではない...
吉川英治 「三国志」
...尼が相拍子(あいびょうし)をつかまつりましょうほどに」「おう春渓...
吉川英治 「私本太平記」
...いつの間にか此処らに薄らいだ霧がその渓いっぱいに密雲となって真白に流れ込んでいる...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
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