...そして白馬尻(しろうまじり)で雪渓の水を徒渉する時...
石川欣一 「可愛い山」
...渓谷と呼ぶにはあまりに恐ろしいけしきだった...
江戸川乱歩 「影男」
...嘉助氏は渓中にて...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...お客は横山大観、木村武山(ぶざん)、小杉未醒、富田渓仙、戸張孤雁といつたやうな顔触...
薄田泣菫 「茶話」
...その実谷の奥を探(さぐ)れば無数の温泉が渓流(けいりゅう)の中に噴き出(い)で...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...峰と峰との裂(さ)け目(め)から渓合(たにあ)いへ溢(あふ)れ込む光線の中を...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...散りくる葉をうけた水飲んでルンペンのやすけさをたどる支那人の寝言きいてゐて寒い・虱よ捻りつぶしたが明日の事――深耶馬の渓谷美や...
種田山頭火 「行乞記」
...五串の巌美渓(げんびけい)と名を斉しうしてゐるが...
田山録弥 「あちこちの渓谷」
...断魚渓(だんぎよけい)に行つて見たい...
田山録弥 「行つて見たいところ」
...午後の一時渓声(けいせい)響く処に鼠色(ねずみいろ)の天幕(てんまく)が見えた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ダップ渓谷の争議が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...矢野竜渓の「経国美談」等々皆然りである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...峯々の胡粉の桜剥落に傾く渓の雨の朝かなこれも塩原の朝の小景...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...遙かに渓流の音さえ聞えてくるように思える...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ごく細い渓流がある...
山本周五郎 「山彦乙女」
...まだ彼方の梅渓(ばいけい)をめぐって...
吉川英治 「三国志」
...渓林(けいりん)のあいだへ深入りしすぎた一事でございました...
吉川英治 「三国志」
...ぐわあん! と谷間の擘(さ)けるような音が渓流の向う側からとどろいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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