...其処の岩鼻は直下数百尋(ひろ)の渓谷を瞰下する断崖の頂きで岩は一面に微細な青苔に蔽われている...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...木の枝も一緒に渓流にはふり投げた...
太宰治 「津軽」
...それを渓流に投げ入れ...
太宰治 「津軽」
...渓底(たにそこ)から沸き上る雲のように...
谷崎潤一郎 「秘密」
...一条の狭いしかし水量の豊富な渓流が曲り曲つたあげく突如として平地に出る...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...十和田に行く奥入瀬(おいらせ)の渓流はよいが...
田山録弥 「あちこちの渓谷」
...渓流に臨んだ雑木林の山には茜色(あかねいろ)の日影が澱(よど)んで...
近松秋江 「狂乱」
...◇四万でわく湯も大利根川の末にや流れの水となる関東の耶馬渓中之条から原町...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...ちょいと川上の方を瀬ぶみしてまいる」樹林はその渓谷を踏みしたがえてそびえ...
本庄陸男 「石狩川」
...そうして渓谷にはいって来たのである...
本庄陸男 「石狩川」
...出でて鏑木梅渓の養子となつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それから三渓のものが出るからというので...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...雪渓より流れ下る水の美味さ...
横光利一 「欧洲紀行」
...ここの渓流(けいりゅう)では砂金(さきん)がとれる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...渓流のふちへ駈け下りた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...昨夜炬燵に入って居る時から渓流の音は聞えていたが夜なかに眼を覚して見ると...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...珍らしい寝台の上からゆっくり月と渓の流とを見て一夜を明そうと...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...あらかじめ三渓園の都合をきいて...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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