...「渋紙色」の和風な雰囲気が好きです...
...飲食店の店内装飾に渋紙色の和紙を使っているところがあります...
...この秋のファッションカラーは渋紙色が主流らしいです...
...自宅のリビングの壁紙に渋紙色の柄を選びました...
...渋紙色のカーテンとあわせたインテリアがおしゃれで気に入っています...
...君は恐らく渋紙色(しぶがみいろ)を想像するであろうが...
江戸川乱歩 「悪霊」
...中からは渋紙色(しぶがみいろ)に変色した人間の片腕が出て来た...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...南の国の強い陽の光と潮風のために渋紙色に焦げて...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...そんな事を云っておるか」これも陽の光と潮風に焦げて渋紙色になった総之丞の顔には嘲笑(あざわらい)が浮んだ...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...渋紙色の顔をして朝晩に何かをたくらんでゐるやうな...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...その舟には顔の渋紙色をした六十に近い老人と三十位の巌丈(がんじょう)な男が艪(ろ)を漕ぎ...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...渋紙色(しぶがみいろ)に古びた安箪笥(やすだんす)の上には小さな仏壇が据えられ...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...渋紙色に白粉焼のした顔色と単衣(ひとへもの)に半纒をかさね...
永井荷風 「来訪者」
...渋紙色の皮膚や白髪になりきった頭が近々と来ると...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...日に焦(や)けて渋紙色の皮膚...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...住職は六十を越した老僧で、末寺(まつじ)ながら上野では幅の利いた高徳、外に寺男の弥十老人と、小坊主が二人、それに檀家から預かっているお類(るい)という年増女が一人、――年増というとあだっぽく聞えますが、唐臼(からうす)を踏むような大跛足で、渋紙色の顔には、左の頬から鬢(びん)へかけて、大火傷(やけど)の痕(あと)がある上、髪は玉蜀黍(とうもろこし)の毛のような女――、年こそ三十前後ですが、これはまたあまりに痛々しい容貌です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――石津右門というのは、五十前後の鬼が霍乱(かくらん)を患ったような悪相の武家、眼も鼻も口も大きい上に、渋紙色の皮膚、山のような両肩、身扮(みなり)も、腰の物も、代表型(ティピカル)な浅黄裏(あさぎうら)のくせに、声だけは妙に物優しく、折目正しい言葉にも、女のような柔かい響きがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この手拭を知っているだろうな」「…………」百松の渋紙色の顔はサッと血の気がうせます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...渋紙色の凹凸(あふとつ)のない顔に...
林芙美子 「浮雲」
...艶も光もない渋紙色した彼の顔面に相当する彼の声は...
平出修 「逆徒」
...渋紙色した髭面(ひげつら)が勃然(むッくり)仰向(あおむ)いたから...
二葉亭四迷 「平凡」
...膚は渋紙色であった...
山本周五郎 「似而非物語」
...渋紙色の仮面(マスク)が...
夢野久作 「難船小僧」
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