...近代的天才には精神的事業の諸方面に渉る者次第に多きを加へて來たとは云ふものゝ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...三回に渉る放火犯人だと云ふ事と同時に...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...そしてこの谷を渉るには殊に玲瓏(れいろう)透徹した縦断の太い丈夫な綱が必要である...
田山録弥 「心理の縦断と横断」
...時にじめ/\した湿地(ヤチ)を渉る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...なお着京以来聞き噛った時事の問題に渉る詩などを見せたり互に次韻をしあったりして...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...川を渉るのを忘れて...
直木三十五 「南国太平記」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...兄弟はぼちゃぼちゃ渉る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...さらばと、川を渉るべく、河原へ駒を向け直した...
吉川英治 「上杉謙信」
...謙信が妻女山を降りて川を渉る半途を討つの計を立てていたら...
吉川英治 「上杉謙信」
...緩徐で細かなアクションからある程度のタイムスパンに渉る素早く大雑把なアクションへ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
...上空に荒ぶ裏切り者の強風との二度に渉る格闘...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...嘆く風の音を捻っては広い音高に渉る音楽的な笛音へと変じ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...長大な地質学的年代に渉る世界環境の変遷を驚くほど生き生きと描いていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...それは迫りくる白霧の背後から突然鳴り出した音が伝えてきたもの――広い音調に渉る潜伏性の音楽的な笛音だ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...幅広い音調に渉る吹鳴が聞こえた――「テケリ・リ! テケリ・リ!」 我々は誤っていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...空に向かって思わせぶりに開いた洞窟口やそこを吹く風が起こす幅広い音調に渉る邪悪なる音楽的笛音の脇を再び飛行せねばならぬというだけでパニックに陥るところだった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...一朝浮世のはかなさを悟っては直ちに現世の覊絆を絶ち物質界を超越して山を行き河を渉る...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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