...一體に現在の私は「精神的事業の諸方面に渉る者」が多くなつて來たことを以つて「近代的天才」の特徴となすには...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...幾十時間に渉る汽車中...
市島春城 「読書八境」
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伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...言葉が残酷に渉るか知れませんが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...漸く八郡に渉る所の調査が稍々出來ましたから...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...時にじめ/\した湿地(ヤチ)を渉る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...これは一種の專門に渉る事柄であつて...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...文史といへば大體に於て著述の全體に渉るのである...
内藤湖南 「章學誠の史學」
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長塚節 「長塚節歌集 上」
...馬車笛吹嶺を渉る...
正岡子規 「かけはしの記」
...飛(しひ)宝剣を得て江を渉る時二蛟その船を夾(はさ)み繞(めぐ)ったので...
南方熊楠 「十二支考」
...さらばと、川を渉るべく、河原へ駒を向け直した...
吉川英治 「上杉謙信」
...渭水(いすい)を渉る頃から...
吉川英治 「三国志」
...上空に荒ぶ裏切り者の強風との二度に渉る格闘...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...それら石材は辺り一面を襲った長期に渉る地層の褶曲の過程で隆起し白日の下に晒されたわけだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...それは迫りくる白霧の背後から突然鳴り出した音が伝えてきたもの――広い音調に渉る潜伏性の音楽的な笛音だ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...幅広い音調に渉る吹鳴が聞こえた――「テケリ・リ! テケリ・リ!」 我々は誤っていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...一朝浮世のはかなさを悟っては直ちに現世の覊絆を絶ち物質界を超越して山を行き河を渉る...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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