...近代的天才には精神的事業の諸方面に渉る者次第に多きを加へて來たとは云ふものゝ云々」(八五)...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...近代的天才には精神的事業の諸方面に渉る者次第に多きを加へて來たとは云ふものゝ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...二二 予として冬川を渉るがごとく...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...徒渉るのと見えて大きな岩が川の中に並んでゐる...
竹久夢二 「砂がき」
...漸く八郡に渉る所の調査が稍々出來ましたから...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...時にじめ/\した湿地(ヤチ)を渉る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...前日の十三日には十二時間にも渉る交渉をやったのだが...
戸坂潤 「社会時評」
...吾別に思想界中心變動の説あり、言頗繁に渉る、故に今の所論に在らず...
内藤湖南 「學變臆説」
...川を渉るのを忘れて...
直木三十五 「南国太平記」
...觀察上にも渉る者から...
西周 「尚白箚記」
...馬車笛吹嶺を渉る...
正岡子規 「かけはしの記」
...兄弟はぼちゃぼちゃ渉る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...風に吹かれ雲に包まれて此絶頂無人の境を渉るのである...
吉江喬松 「山岳美觀」
...単騎で渉るのとちがって...
吉川英治 「上杉謙信」
...上空に荒ぶ裏切り者の強風との二度に渉る格闘...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...嘆く風の音を捻っては広い音高に渉る音楽的な笛音へと変じ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...それは迫りくる白霧の背後から突然鳴り出した音が伝えてきたもの――広い音調に渉る潜伏性の音楽的な笛音だ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...一朝浮世のはかなさを悟っては直ちに現世の覊絆を絶ち物質界を超越して山を行き河を渉る...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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