...済みませんがこゝに立っていて...
石川欣一 「山を思う」
...「早くから起して済みません...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...私は例に依(よ)って義理一遍に出席したに過ぎませんから、会食が済み、デザート・コースの挨拶(あいさつ)が終り、みんながぞろぞろ食堂から喫煙室へ流れ込んで、食後のリキウルを飲みながらガヤガヤ雑談をし始めた時分、もう帰っても好(よ)かろうと思って立ち上ると、「おい、河合君、まあかけ給(たま)え」と、ニヤニヤ笑いながら呼び止めたのは、Sと云う男でした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...相済みましたか」「済まぬが...
直木三十五 「南国太平記」
...お出しなさい」「どうも済みましねえ」ここで旅費も出来たから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「それじゃ親分済みませんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...こちらにいなさるか」「こちら様の御用が済みましたらば...
中里介山 「大菩薩峠」
...少し旅行していたものだから御不沙汰(ごぶさた)をして済みませんって」済みませんという言葉が一種の嘲弄(ちょうろう)のように健三の耳に響いた...
夏目漱石 「道草」
...どうも相済みません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これで皆んな済みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大した怪我(けが)もなくて済みましたが...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...調べはスラ/\とすぐ済み...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「およびとめもうして済みませんが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...」「済みません...
室生犀星 「生涯の垣根」
...これは私自身において試験済みのものでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「減収くらいで済みそうか」と甲斐は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お持ちになりまして……」「相済みません...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...今から四時間のあいだ(九時ごろまで)済みませぬが...
夢野久作 「暗黒公使」
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