...一同車を降りて二三の打合せを済ませると...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...初めて署名(サイン)を済ませるのであったから...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...彼女は妙子が用談を済ませる二三日の間は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どうかして今年は飾らないで済ませる法はないかしらん? 夫に相談して見ようかしらん? 一体あの雛を自分はこの家を出る時に再び持って行ったものかどうであろう? 残して置かれたら夫は迷惑するのではなかろうか?………今になって急にそんなことが気にかかり出したと云うのは...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...別に省線電車の運転組織や構造や営業関係を問題にしないで結構済ませるのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...僕は批評家などはなしで済ませる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...君も批評家なしに済ませる道を学びたまえ……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...漸く声だけは立てずに済ませると...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...挨拶を済ませると胸を抱いたまましばらくは口もきけないほど昂奮(こうふん)しております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...稽古を済ませると...
林芙美子 「帯広まで」
...入浴して八・九景と済ませると...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今夜のうちに済ませるために納棺その他のことを着々進行させている物音にも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...急なことであったから自然簡単で済ませることになった葬儀が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私はわずかな年限で中学校の上級までの試験を済ませるために...
柳田国男 「故郷七十年」
...「早く済ませるためにそれも仕事の内よ」と云って栄二は胴巻を引きよせ...
山本周五郎 「さぶ」
...そして端午の節句を済ませると...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一人で済ませる用事も二人がかりで出かけたりその一人のいるために周囲の者の労力がどれほど無駄に費されているか分らぬのだが...
横光利一 「機械」
...〇〇〇磅(ポンド)で済ませるのが彼れの利益であろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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