...自分では決して嫌な思ひをしないで済す事許(ばか)り考へてゐるんだ...
伊藤野枝 「惑ひ」
...四千年の文明を有し歴史を有する対岸大陸のかの大国家をその不幸より救済する使命は...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...末弟のこの失敗を救済すべく...
太宰治 「愛と美について」
...これだけの負債を弁済する事が生涯に出来るかどうか疑わしい...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...笑って済すことが出来た...
豊島与志雄 「反抗」
...只わが前に置かれたる皿のみを見詰めて済す折もあった...
夏目漱石 「幻影の盾」
...一つの魂を救済することは一つの全生涯を破滅させても今は出来ない...
原民喜 「鎮魂歌」
...この中にある雑品はいずれ僕が弁済することにして...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...――父は彼に、厳しく促されて、挨拶だけ済すと、待せてあつた俥で帰つて行つた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...青野が飯を済すがいなや寝てしまつた後で樽野達はそんな話をとり交した...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...夕餉を済すと間もなく高鼾きで眠つてしまふ……あまり位ゐの好くない呑気な道具のやうな勤人と大差はないのである...
牧野信一 「貧しき日録」
...たったひとり食事を済すと...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...私は停車場の前通りの店で粗末な食事を済すと...
松本泰 「日蔭の街」
...もし本質的に貧民を救済する気であるならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...次の月給日にはきちんと返済する...
山本周五郎 「青べか物語」
...五百両を返済するには...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...弁済する能力のない債務者について...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...しかしそれは社会を救済するためではなくて...
和辻哲郎 「転向」
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