...余の長久を渇望するは余の永久の生を有する証(あかし)なりと...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...異民族に対する差別的待遇を一切撤廃し去らん事を渇望する...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...矛盾とコントラストを渇望するヒステリイじみた欲望が頭をのぞける...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その渇望するところは平和のみであり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...安直兄い――の渇望する江戸ッ子らしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...渇望するものを手に入れる方法として容易に殺人を思いつくであろう...
久生十蘭 「黒い手帳」
...夏日の果物は誰も清涼の液を渇望する傾向があるので...
正岡子規 「病牀六尺」
...ひそかにうらやまれたいと渇望する結果...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...自分たちの政治を渇望するのである...
宮本百合子 「現実の必要」
...奔放自在なる生命の真実性そのものの表現を渇望する心……すなわち溢るるばかりの好奇心に輝く眼(まなこ)を以て...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...何かこれに一時停止を命じる暗怪な自然力を渇望するのは道理であろう...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...我々はこの天才を渇望することによってこの天才を呼び出さねばならぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...我々東洋人の渇望する自然力の全解放を踊った...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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