...咽(のど)の渇きをうるほし...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...また自然はこれら苦痛、飢え、渇き、等々の感覚によって、あたかも水夫が船のなかにいるごとく私が単に私の身体のなかにいるのみでなく、かえって私がこの身体と極めて密接に結合せられ、そしていわば混合せられていて、かくてこれと或る一体を成していることを教えるのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...飢えや渇きの不分明な感覚を有しないはずであるからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そしてこの運動は精神に渇きの感覚を生ぜしめる...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...ビーヤホールへ咽喉(のど)の渇きを癒(いや)しに入ったが...
徳田秋声 「黴」
...病気は熱と渇きと疲れによる脳発作(のうほっさ)でしたから...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...渇きが止ったのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...餓えと渇きとの非常である際に...
中里介山 「大菩薩峠」
...咽喉が渇き続けである...
夏目漱石 「虞美人草」
...わが扶助(たすけ)はいづこより来るや二 われら飢ゑまた渇き...
久生十蘭 「だいこん」
...誰も彼も死ぬほど渇ききっていた...
久生十蘭 「地底獣国」
...記者の指摘では水のほかにも渇きを癒(いや)すものがある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...ただそれが飢えや渇きや暑さや寒さや不眠などによって我々を苦痛の腕のうちに投ずればこそ恐れられるので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々はそういう渇きあるがために卑しい手段も用い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...口中が渇き食欲が狂ってくる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...渇きをお覚えなされたが水がないので...
柳田國男 「日本の伝説」
...「誰がぶつのよ」重吉は喉の渇きを感じた...
山本周五郎 「ちゃん」
...咽喉も渇き、腹も空いてゐた...
若山牧水 「岬の端」
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