例文・使い方一覧でみる「清澄な」の意味
スポンサーリンク...そこには清澄な水が湛（たた）えられてあった... 
海野十三 「火葬国風景」
...彼が朝の清澄な気分をコーヒーや茶で不純にすることを欲せず...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...清澄な山の上の風は心地よく汗ばんだ肌をさら／＼と吹いていつた...
近松秋江 「箱根の山々」
...浴場へ行って清澄な温泉に全身を浸し...
寺田寅彦 「二つの正月」
...田圃道を歩いてゐると思はぬところに清澄な温泉が煙を立ててゐたりする...
徳田秋聲 「佗しい放浪の旅」
...その清澄な眼で人の下心をも洞見（どうけん）したので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...清澄な空をながめた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女声のはその抑揚から音調に至るまで清澄な東京弁であった...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...一の原素を沈澱（ちんでん）させ他の原素を清澄ならしむるがような作用を及ぼしたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ビクターのソプラノ歌手エリザベト・シューマンは可愛らしい清澄な声で日本のファンに喜ばれる...
野村胡堂 「楽聖物語」
...朝はやく目ざめまぎわの清澄な心のときには...
本庄陸男 「石狩川」
...清澄な沾（うる）みを持つてゐた...
牧野信一 「熱い風」
...わたしも君と共々に清澄な田園で祈りの生活を送りたいから適当な部屋を探して欲しいといつて寄こした...
牧野信一 「サロメと体操」
...なんだか普通よりも清澄な物質でできているように見せた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...聰明というものの清澄な洞察はなくても...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あまりに人生を考えた末に悟ってしまった清澄な心境というものかもしれぬが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かれはそれにのみある清澄な水溜りのふちに佇（たたず）んでいる女の姿を見た...
室生犀星 「みずうみ」
...およそこうした清澄な白日の下（もと）では...
吉川英治 「宮本武蔵」
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