...清涼な海水に触れてくることにしています...
上村松園 「謡曲仕舞など」
...長襦袢の裏と皮膚とのあわいに清涼な風の孕(はら)むのを覚えながら内ぶところへ両手を入れていた...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...この閑寂で清涼な神社の境内のテントの下で蓄音機の童謡に聴惚(ききほ)れたあの若干時間の印象が相当鮮明に記憶に浮上がってくる事であろうと思われた...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...清涼な風が微かに流れ入るのを...
外村繁 「日を愛しむ」
...清涼な空気が肺臓に浸みわたるやうな気がしました...
永井荷風 「畦道」
...清涼な河風がもう頬を撫でて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...能く夏の始(はじめ)の清涼なる候を想像せしむるに足る...
正岡子規 「俳諧大要」
...それ故その液は甘味といふよりもむしろ清涼なるために夏時の菓物として適して居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...日本梨の液も西洋梨の液に比するとやはり清涼なところがあつて...
正岡子規 「病牀六尺」
...此方の清涼な空氣を君の天神町の二階まで輸送して上げたいと思ひました...
正宗白鳥 「輕井澤より」
...何処(どこ)か清涼な気があった...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...山中の清涼な氣が漂つて...
吉江喬松 「山岳美觀」
...さッぱりと清涼な夜気にふれて...
吉川英治 「江戸三国志」
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