...みのるは橋の角の交番で「清月」と云ふ貸席をたづねると...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...清月はその通りの右側にあつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...清月でみのるは酒井にも行田にも逢つた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...二三日してからみのるは再び清月へ通ひ出した...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...清月(せいげつ)という小さい待合に行ってお宮を掛けると...
近松秋江 「うつり香」
...これから後々自分が忍んでゆくところにしようと思っている清月に柳沢と一緒にゆくのは厭であった...
近松秋江 「うつり香」
...清月にいって菊ちゃんを呼んでもらおうかしら!」独語(ひとりごと)のように考えかんがえいってやった...
近松秋江 「うつり香」
...そして翌日(あくるひ)の大晦日(おおみそか)には日の暮れるのをまちかねてまた清月に出かけた...
近松秋江 「うつり香」
...私はしっとりとした好い気持ちに聞きなしながらお宮を連れて清月にもどって来た...
近松秋江 「うつり香」
...私は清月にゆかずに...
近松秋江 「うつり香」
...例の清月とかなんとかへでも納まったのだろう――とりとめのない奴だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...道具箱には一々南小田原町の料亭『清月』の印が入っているのじゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...南小田原町の清月の女中だけですよ」「それだ」「若くて綺麗な女中が二人で来て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...中味だけで間違いもなく四十貫はあるだろうよ」「その四十貫の小判をどうして持出したんでしょう? ――表門は昨日の暮れ酉刻(むつ)(六時)に閉めたきりだし」「?」「昨夜裏門を出た清月の女中や芸子は皆んな何んにも持っていなかったといいますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銀座西の清月といふ店へ行った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...清月で天ぷら、胸やける、油がいけないのだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それから、清月へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...田間の小路より上るときは大海千里如銀岡上の松間清月光を砕く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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