例文・使い方一覧でみる「清月」の意味


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...みのるは橋の角の交番で「清月」と云ふ貸席をたづねると...   みのるは橋の角の交番で「清月」と云ふ貸席をたづねるとの読み方
田村俊子 「木乃伊の口紅」

...清月はその通りの右側にあつた...   清月はその通りの右側にあつたの読み方
田村俊子 「木乃伊の口紅」

...清月でみのるは酒井にも行田にも逢つた...   清月でみのるは酒井にも行田にも逢つたの読み方
田村俊子 「木乃伊の口紅」

...清月にゐる間の自分を省みると...   清月にゐる間の自分を省みるとの読み方
田村俊子 「木乃伊の口紅」

...二三日してからみのるは再び清月へ通ひ出した...   二三日してからみのるは再び清月へ通ひ出したの読み方
田村俊子 「木乃伊の口紅」

...つい先だって来た時にお宮と一処(いっしょ)に薬師の宮松亭(みやまつてい)に清月の婆さんをつれて女義太夫(おんなぎだゆう)を聴きにいって遅(おそ)く帰った時...   つい先だって来た時にお宮と一処に薬師の宮松亭に清月の婆さんをつれて女義太夫を聴きにいって遅く帰った時の読み方
近松秋江 「うつり香」

...清月にいって掛けるとお宮はすぐやって来た...   清月にいって掛けるとお宮はすぐやって来たの読み方
近松秋江 「うつり香」

...清月にいって菊ちゃんを呼んでもらおうかしら!」独語(ひとりごと)のように考えかんがえいってやった...   清月にいって菊ちゃんを呼んでもらおうかしら!」独語のように考えかんがえいってやったの読み方
近松秋江 「うつり香」

...そして翌日(あくるひ)の大晦日(おおみそか)には日の暮れるのをまちかねてまた清月に出かけた...   そして翌日の大晦日には日の暮れるのをまちかねてまた清月に出かけたの読み方
近松秋江 「うつり香」

...私は清月にゆかずに...   私は清月にゆかずにの読み方
近松秋江 「うつり香」

...いつか清月も柳沢に知れているから他にどこか好いところはないだろうかとお宮に相談したら...   いつか清月も柳沢に知れているから他にどこか好いところはないだろうかとお宮に相談したらの読み方
近松秋江 「うつり香」

...年も若いし、相当の売れっ妓(こ)になっている芸妓――兵馬は一時(いっとき)、それの姿に眼を奪われて、「どうかなされたかな」「やっと、ここまで逃げて来たんです、もう大丈夫」「どこから?」「清月楼から」「清月楼というのは?」「お前さん、飛騨の高山にいて、清月楼を知らないの?」「知らない」「ずいぶんボンクラね」「うむ」「ほら、中橋の向うに大きなお料理屋があるでしょう、あれが、清月楼といって、高山では第一等のお料理屋さんなんです」「そうか」「そうかじゃありません、高山にいて、清月さんを知らないようなボンクラでは、決して出世はできませんよ」「うむ――そんなことは、どうでもいいが、お前は清月楼の芸妓なのだな」「いいえ、清月さんの抱えではありません、これでも新前(しんまえ)の自前(じまえ)なのよ」「なら、お前の家はどこだ、こんなところに女の身で、醜態を曝(さら)していては、自分も危ないし、家のものも心配するだろう」「シュウタイって何でしょう、わたし、シュウタイなんていうものを曝しているか知ら、そんなものを持って来た覚えはないのよ」「何でもよろしいから、早く家へ帰るようにしなさい」「大きにお世話様……帰ろうと帰るまいと、こっちの勝手と言いたいがね、わたしだって酔興でこんなところに転がっているんじゃないのよ」「これが酔興でなくて、何だ」「いくら芸妓(げいしゃ)だって、お前さん、酔興で夜夜中(よるよなか)、こんなところに転がってる芸妓があるもんですか、これは言うに言われない切ないいりわけがあってのことよ、察して頂戴な」「困ったな」「全く困っちまったわ、どうすればいいんでしょう」「いいから、早くお帰りなさい」「どこへ帰るのです」「家へお帰りなさい」「家へ帰れるくらいなら、こんなところに転がっているものですか」「では、その清月とやらへ帰ったらいいだろう」「清月から逃げて帰ったんじゃありませんか」「何か悪いことをしたのか」「憚(はばか)りさま、悪いことなんぞして追い出されるようなわたしとは、わたしが違います、あのお代官の親爺(おやじ)に口説(くど)かれて、どうにもこうにもならないから、それで逃げ出して来たのを知らない?」六十三「なに、お代官がどうした」「知ってるくせに、そんなことをいまさら尋ねるなんて野暮(やぼ)らしい...   年も若いし、相当の売れっ妓になっている芸妓――兵馬は一時、それの姿に眼を奪われて、「どうかなされたかな」「やっと、ここまで逃げて来たんです、もう大丈夫」「どこから?」「清月楼から」「清月楼というのは?」「お前さん、飛騨の高山にいて、清月楼を知らないの?」「知らない」「ずいぶんボンクラね」「うむ」「ほら、中橋の向うに大きなお料理屋があるでしょう、あれが、清月楼といって、高山では第一等のお料理屋さんなんです」「そうか」「そうかじゃありません、高山にいて、清月さんを知らないようなボンクラでは、決して出世はできませんよ」「うむ――そんなことは、どうでもいいが、お前は清月楼の芸妓なのだな」「いいえ、清月さんの抱えではありません、これでも新前の自前なのよ」「なら、お前の家はどこだ、こんなところに女の身で、醜態を曝していては、自分も危ないし、家のものも心配するだろう」「シュウタイって何でしょう、わたし、シュウタイなんていうものを曝しているか知ら、そんなものを持って来た覚えはないのよ」「何でもよろしいから、早く家へ帰るようにしなさい」「大きにお世話様……帰ろうと帰るまいと、こっちの勝手と言いたいがね、わたしだって酔興でこんなところに転がっているんじゃないのよ」「これが酔興でなくて、何だ」「いくら芸妓だって、お前さん、酔興で夜夜中、こんなところに転がってる芸妓があるもんですか、これは言うに言われない切ないいりわけがあってのことよ、察して頂戴な」「困ったな」「全く困っちまったわ、どうすればいいんでしょう」「いいから、早くお帰りなさい」「どこへ帰るのです」「家へお帰りなさい」「家へ帰れるくらいなら、こんなところに転がっているものですか」「では、その清月とやらへ帰ったらいいだろう」「清月から逃げて帰ったんじゃありませんか」「何か悪いことをしたのか」「憚りさま、悪いことなんぞして追い出されるようなわたしとは、わたしが違います、あのお代官の親爺に口説かれて、どうにもこうにもならないから、それで逃げ出して来たのを知らない?」六十三「なに、お代官がどうした」「知ってるくせに、そんなことをいまさら尋ねるなんて野暮らしいの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...例の清月とかなんとかへでも納まったのだろう――とりとめのない奴だ...   例の清月とかなんとかへでも納まったのだろう――とりとめのない奴だの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...清月へ行って訊ねると...   清月へ行って訊ねるとの読み方
野村胡堂 「銭形平次捕物控」

...中味だけで間違いもなく四十貫はあるだろうよ」「その四十貫の小判をどうして持出したんでしょう? ――表門は昨日の暮れ酉刻(むつ)(六時)に閉めたきりだし」「?」「昨夜裏門を出た清月の女中や芸子は皆んな何んにも持っていなかったといいますよ...   中味だけで間違いもなく四十貫はあるだろうよ」「その四十貫の小判をどうして持出したんでしょう? ――表門は昨日の暮れ酉刻に閉めたきりだし」「?」「昨夜裏門を出た清月の女中や芸子は皆んな何んにも持っていなかったといいますよの読み方
野村胡堂 「銭形平次捕物控」

...こんな物を清月に持ち込めば...   こんな物を清月に持ち込めばの読み方
野村胡堂 「銭形平次捕物控」

...清月で天ぷらを食ひ...   清月で天ぷらを食ひの読み方
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」

...今寄った清月からである...   今寄った清月からであるの読み方
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」

「清月」の読みかた

「清月」の書き方・書き順

いろんなフォントで「清月」


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