...無数の容貌の変化と無数の清新な嬌艶とを蔵してゐる――真に彼女は女のカメレオンである...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...外遊中に蘊蓄醗酵した清新な情操を日本の文壇へ齎らした...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...清新なる氣魄ありしかも立ちおくれた民族は...
石原莞爾 「新日本の進路」
...その目的は青年たちの清新な空気にふれるためでもあったが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...かなり清新な感じがした……なにしろそういう記者連中は...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...たしか浅井和田両画伯の合作であったかと思うがフランスのグレーの田舎へ絵をかきに行った日記のようなものなども実に清新な薫りの高い読物であった...
寺田寅彦 「明治三十二年頃」
...清新なる空気への爽やかな喜びは...
中井正一 「機構への挑戦」
...われ等が生き生きした清新な大根であることは怖るべきことなのである...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...或は清新な空気を吹付けることもあれば...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...清新な朝の香が部屋の隅々まで行きわたつてゐました...
牧野信一 「お父さんのお寝坊」
...運動場の周囲の青葉には清新な香の満ちてゐる風薫る頃でした...
牧野信一 「初夏」
...原始的な食卓に清新な皿を提供してやらうと思つたのであるが...
牧野信一 「断唱」
...己れの心の何処にも山にゐる時のやうな清新な力を感じることが出来なかつた...
牧野信一 「山を越えて」
...こんなに柔軟で清新な芸術の世界で...
宮本百合子 「あられ笹」
...御家宝拝見料で食わなくなる方が将来清新な...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...清新な芳香(におい)が...
夢野久作 「白菊」
...清新な交代が行はれてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...ただこの清新なる禅宗のみであった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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