...いずこともなく聞く絃声流るるに似て清し...
饗庭篁村 「良夜」
...五椀肌骨清し...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...信濃の流は濁(にご)り越後は清し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ちろちろと清しい声で鳴く小鳥があった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...流はゆるし水清し樂(がく)の...
土井晩翠 「天地有情」
...斗聲無く露落ちて旌旗は寒し風清し...
土井晩翠 「天地有情」
...朝風は清清しく、草叢の露は私の素足を濡らす...
外村繁 「澪標」
...したしき人々集ひて歌よみけるついでによめるこほろぎの鳴やあがたの我宿に月かげ清しとふ人もかな縣居のちふの露はらかきわけて月見に成つる都人かな野わきしてあがたの宿はあれにけり月見にこよと誰に告まし本居宣長...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...月やもりくる軒ばに風のおと清し...
樋口一葉 「軒もる月」
...我れに語りて清しき風を心に呼ぶべし...
一葉 「暗夜」
...月は「清し」と詠み...
正岡子規 「曙覧の歌」
......
正岡子規 「古池の句の弁」
...それから『和漢三才図会』に〈按(あん)ずるに秀郷の勇、人皆識るところなり、三上山蜈蚣あるべし、湖中竜住むべし、而(しか)して十種宝物我が国中世用の器財なり、知らず海底またこれを用うるか、ただ恨むらくはその米俵巻絹世に存せざるなり〉という事は、『質屋庫』に引いた『五雑俎』四に、〈蘇州東海に入って五、六日ほど、小島あり、濶(ひろ)さ百里余、四面海水皆濁るに、独りこの水清し、風なくして浪高きこと数丈、常に水上紅光見(あら)われ日のごとし、舟人あえて近づかず、いわくこれ竜王宮なり、而して西北塞外人跡到らざるの処、不時数千人樹を□木を(ひ)くの声を聞く、明くるに及んで遠く視るに山木一空、いわく海竜王宮を造るなり、余謂(おも)えらく竜水を以て居と為す、豈(あに)また宮あらん、たといこれあるもまたまさに鮫宇貝闕なるべし、必ずしも人間(じんかん)の木殖を藉(か)らざるなり、愚俗不経一にここに至る〉とあるより翻案したのだろう...
南方熊楠 「十二支考」
...僕が自らを清しとして...
三好十郎 「俳優への手紙」
...自分一人を清しとして世間を汚れたりとし...
三好十郎 「俳優への手紙」
...鈴蘭(すゞらん)よりも清し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...良人(をつと)の留守護(も)る我家は清し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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