...御堂は颯と松風よりも杉の香檜の香の清々しい森森とした樹立の中に...
泉鏡花 「遺稿」
...深く澄んだ紺青の空は清々しい朝げしきを一層神聖にしてゐる...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...思いも及ばなかった明るさと清々しい大気が通うていた...
鷹野つぎ 「窓」
...絶えず清々しい風が吹き入っていて...
外村繁 「日を愛しむ」
...凡てを夢だとする清々しい気持にもなった...
豊島与志雄 「反抗」
...というよりも清々しい気持のよい寒さである...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...清々しい気分の日は...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...清々しい気分で遂行出来るのはよほどの天才のことであって...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...高い土地に特有な清々しい空気が始終肌をなでて...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...飛んだ罪を作るから」秋の朝の風は清々しい心持の二人を家路に吹き送ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...青葉が眼に沁むやうな初夏の清々しい日です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んとなく清々しい感じです...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...八月三十日(木曜)午前十時――昨夜十二時からよく眠ったので、清々しい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...と思はるゝやうな清々しい平静な気持で...
牧野信一 「凸面鏡」
...直ぐにも女の許へ引返さうといふ清々しい健全な心も湧き上つた...
牧野信一 「白明」
...その通り私は今非常に清々しい思ひで事に当つて居ります...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...働いてゐる間に感ずる清々しい気分が...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...何時も心の清々しい極楽天地に棲んでいるのです...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
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