...御堂は颯と松風よりも杉の香檜の香の清々しい森森とした樹立の中に...
泉鏡花 「遺稿」
...思いも及ばなかった明るさと清々しい大気が通うていた...
鷹野つぎ 「窓」
...たまたまこういう人間らしい平凡な情味をもった童話的なものに出会うと清々しい救われたような気持がするから妙である...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...清々しい自分を見出すのであった...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...清々しい朝の光が...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...というよりも清々しい気持のよい寒さである...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...清々しい気分の日は...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...清々しい札幌の夏を...
中谷宇吉郎 「低温室だより」
...大空の下で清々しい大気を胸一杯に吸ったような気になったことであろう...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...青葉が眼に沁むやうな初夏の清々しい日です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んとなく清々しい感じです...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...いかにも清々しい環境にあるかの如く想像せられるのであるが...
濱田耕作 「埃及雜記」
...清々しい情景であり...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...さうして妻は清々しい朝の姿をうち眺めてゐた...
原民喜 「小さな庭」
...薔薇のように清々しいじゃないですか……」この時...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...朝の海の清々しい匂いの中を漕いで行った...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...何時も心の清々しい極楽天地に棲んでいるのです...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...――清々しい朝の光のなかに...
山本周五郎 「おもかげ抄」
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