...御堂(おどう)は颯(さっ)と松風よりも杉の香(か)檜(ひのき)の香の清々(すがすが)しい森々(しんしん)とした樹立(こだち)の中に...
泉鏡花 「遺稿」
...何れとも分たない清々(すがすが)しさだった...
豊島与志雄 「悪夢」
...とんだ清々(せいせい)して良い心持だ...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...水を呑んでから気分が清々して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「こんな清々(せいせい)したことはないな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其の吉田屋の總領の彦次郎といふ好い息子が勞症(らうしやう)で死んだのは去年の暮だ――もう半歳になりますね」障子の外の清々(すが/\)しい青葉を眺め乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妾は近頃になく心の清々(すかすが)しさを感ぜしものから...
福田英子 「妾の半生涯」
...却つて清々したやうな気持になつて...
牧野信一 「或る日の運動」
...彼奴が死んで清々と好いと思はれた方が余ツ程面白いや...
牧野信一 「鏡地獄」
...清々していゝとは何だ! おまけに吾が輩の机の上で……と思ひました...
牧野信一 「美智子と日曜日の朝の話」
...気が清々しました...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...清々(すがすが)しい朝の光りの中に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...何の飾りけもないのがかえって清々(すがすが)と見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...青空を清々(すがすが)に旋(めぐ)ってゆく...
吉川英治 「新書太閤記」
...清々(すがすが)とにおっていて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...心も清々(すがすが)としてよいように存じまする」「ははは...
吉川英治 「親鸞」
...心が清々(すがすが)となります」「幾日だけではいけないではございませんか」「でもまだ...
吉川英治 「親鸞」
...峽間(はざま)の風は極めて清々(すが/″\)しく吹き渡り...
若山牧水 「古い村」
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