...清々しいものが体の中を吹き渡る……つかれはすぐに霧散する...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...例えば雨上りの清々(すがすが)しい大気の中には陰イオンが多く...
中谷宇吉郎 「雪」
...飛んだ清々したよ」「驚いたね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...部屋々々の青疊の清々しさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一点のしみも留(とど)めない女の清々(すがすが)しさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いかにも清々しい環境にあるかの如く想像せられるのであるが...
濱田耕作 「埃及雜記」
...大道は清々(すがすが)しい菊の香を流しながら墓地へいそぐ喪服のひとの姿しか見られなくなる...
久生十蘭 「黄泉から」
...そのお蔭で大層氣分が清々(せい/\)して來た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」一層斯う云つて了ふ方が正直で清々しやアしないかなどゝ思ふこともあつた...
牧野信一 「熱海へ」
...あゝ、胸が清々とした...
牧野信一 「毒気」
...独りが一番静かで清々と好いや...
牧野信一 「毒気」
...或る鬱積したものが発散する清々しさを感じた...
室生犀星 「みずうみ」
...今朝の昧爽(まだき)より心地何となく清々(すが/\)しきを覚えつ...
夢野久作 「白くれない」
...ほとけと共に明かした朝はそう眠りもしていなかったのに体もあたまも清々(すがすが)としていた...
吉川英治 「私本太平記」
...清々(すがすが)しくない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...幕囲いと莚敷(むしろじ)きに依って清々(すがすが)しい陪観席(ばいかんせき)となっている...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...寔(まこと)によい朝でございました」重盛も清々(すがすが)しかった...
吉川英治 「源頼朝」
...何ともいえぬ清々(すがすが)しい心で送りました...
吉川英治 「宮本武蔵」
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