...布巾(ふきん)などが清々(すがすが)しくからからにかわかしてかけてあったりするのは一々葉子の目を快く刺激した...
有島武郎 「或る女」
...気のせいか殊に清々(すがすが)しく...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...一思いに法の制裁に任せて獄屋へ下った方がどのくらい気持が清々して...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...清々しい自分を見出すのであった...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...初めは清々しい話を書くつもりであったのが...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...水を呑んでから気分が清々して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私はもうすつかり清々してしまひました」清次郎はホツとした顏を擧げるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...部屋々々の青疊の清々しさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...墓のおもてが何となく清々しくなつたやうで...
原民喜 「夏の花」
...大道は清々(すがすが)しい菊の香を流しながら墓地へいそぐ喪服のひとの姿しか見られなくなる...
久生十蘭 「黄泉から」
...彼の白髪はいぶし銀のように清々(すがすが)しく光っていた...
本庄陸男 「石狩川」
...「清々していゝよ...
牧野信一 「心配な写真」
...フツと吹けば涙を忘る――泣いて泣いて泣き明した後の清々しさ……と...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...清々していゝとは何だ! おまけに吾が輩の机の上で……と思ひました...
牧野信一 「美智子と日曜日の朝の話」
...当然(あたりまへ)なら何とか口添へしてやらないこともないのだけれど「清々していゝ」と書いたことを...
牧野信一 「美智子と日曜日の朝の話」
...ほんとに清々するんだが――おそらく...
牧野信一 「妄想患者」
...白牡丹の清々(すがすが)しさも捨てがたい...
吉川英治 「折々の記」
...清々(すがすが)しいものを人の胸へ映(うつ)した...
吉川英治 「新書太閤記」
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