...真蒼(まっさお)な清々(すがすが)しい顔をして枕についたまま母上には冷たい覚悟を微笑に云わして静かに私を見た...
有島武郎 「小さき者へ」
...厩の中の馬は戸口のところへ流れ込んで来る清々(すがすが)しい光を肩越しに見す...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...大ぼらでも吹いたあとのような清々した顔附で...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...清々(せいせい)したろう」外は美しい冬の日和(ひより)...
野村胡堂 「女記者の役割」
...現代娘の愛くるしさと清々(すがすが)しさが...
野村胡堂 「古銭の謎」
...水を呑んでから気分が清々して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人は意地になって聴き入れなかったんですって」「吾妻屋はそれで清々したというのか」「ところが大違いで――」「まさか華魁が後追い心中をしたわけじゃあるめえ」「いえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...フツと吹けば涙を忘る――泣いて泣いて泣き明した後の清々しさ……と...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...或る鬱積したものが発散する清々しさを感じた...
室生犀星 「みずうみ」
...「ああ清々した...
夢野久作 「近世快人伝」
...こんな風に嬲(なぶ)り殺しにしたらナアとか……お義母(っか)さんに猫イラズを服(の)ませたらドンナにか清々(せいせい)するだろうにナアとか……あんな役者と心中したらとか……いっその事ヴァンパイヤになってやろうか知らん……なぞと……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...なかなか見るも清々(すがすが)しいすがただった...
吉川英治 「新書太閤記」
...清々(すがすが)しい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...清々(すがすが)しい空席が見るまに殖(ふ)えた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...心も清々(すがすが)としてよいように存じまする」「ははは...
吉川英治 「親鸞」
...清々(すがすが)しい新緑を仰いだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...肌をなぶる朝風も清々(すがすが)しい...
吉川英治 「日本名婦伝」
...清々(すがすが)しげな顔をならべていた...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索