...松川場主の側には子供に付添って笠井の娘が坐っていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...互により添って暖みを分ち合おうとしていたのだ...
有島武郎 「小さき者へ」
...もう幾年も連れ添って見あきるほど見た顔だのに...
大杉栄 「続獄中記」
...是非同車して附添って行きたい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一緒にぴったり寄り添って横たわっていました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...教室員が心も体も互いにぴったりより添って活動した幾度かの生命がけの救護隊の体験は私と山下との間のわだかまりをすっかり忘れさせてしまった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...踏台に丁度(ちょうど)よかろうと思って連れ添って見ると――」「――――」およつはごくりと固唾(かたず)を呑みました...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...板張りに添って細い板割で造った...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...傷に添って小さい物尺をおなかの上に置いた...
宮本百合子 「寒の梅」
...よいことにも悲しみが常に添っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かれは私の右に添ってあるいていたからだ...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...子犬はその主人の足にひき添って歩きながら...
山本周五郎 「年の瀬の音」
...矢代はねじれた久慈の脊骨に添って細かく汗の浮き流れているのを眺めながら...
横光利一 「旅愁」
...改まった用談でもあるのか」九兵衛は寄り添って腰をかがめながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...わたくしとて生きてはおりません」多年連れ添ってきた妻ながら...
吉川英治 「三国志」
...母の尼に寄り添って...
吉川英治 「私本太平記」
...そばに付き添っていたのは彼の妻であった...
吉川英治 「私本太平記」
...お心のうちにおとめ置き賜わりまするように』あたりに附添って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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