...忠は孝の接頭語くらいの役目で添えられているだけで...
太宰治 「惜別」
...やはり昨夜(ゆうべ)のような膳へ四合罎と三皿ぐらいの肴(さかな)を添えてあった...
田中貢太郎 「岐阜提燈」
...それにまた情趣に乏しい隅田川などとはちがってあしたにゆうべに男山の翠巒(すいらん)が影をひたしそのあいだを上(のぼ)り下(くだ)りの船がゆきかう大淀(おおよど)の風物はどんなにか院のみごころをなぐさめ御ざしきの興を添えたであろう...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...クリストフが彼女の小さな手の上に自分の手を置き添えて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ゆっくりと一語一語力を入れて言い添えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「何か悪い客の巻添えにでもなったのか」「そんな事なら心配しませんがね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...百姓だと米の飯に魚を添えて食うわけに行かんし...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...暦占編史を初めその文化を進むるに非常の力を添えた事と惟(おも)う...
南方熊楠 「十二支考」
...そこでジャガ薯を一所に食べるとその虫が死ぬという事だ」客「そういう訳で薯を添えるのか...
村井弦斎 「食道楽」
...髪上げの用具のはいった箱を添えて贈った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...郷土的薫(かお)り、地方的彩り、このことこそは工藝に幾多の種を加え、味わいを添える、天然に従順なるものは、天然の愛を享(う)ける...
柳宗悦 「民藝四十年」
...一言書き添えたい...
柳宗悦 「民藝四十年」
...これと七粒の大豆とを必ず添えることになっているそうである...
柳田國男 「食料名彙」
...口添えをしてくれるようにと哀訴した...
山本周五郎 「風流太平記」
...いちいち目録を添えてのこし...
吉川英治 「三国志」
...何くれとなくお身に添えて...
吉川英治 「私本太平記」
...後詰(ごづめ)に添えてやろうか」「それには及びません」「よし...
吉川英治 「新書太閤記」
...口添えを頼まれたかの」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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