...一臂(いっぴ)の力を添えられんことを求めしかば...
泉鏡花 「活人形」
...日本では偉い作家が死んで、そのあとで上梓(じょうし)する全集へ、必ず書簡集なるものが一冊か二冊、添えられてある...
太宰治 「もの思う葦」
...一つの異風を添えるものは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これに就ては世間に誤解が多いと考えますから特に申添えて置きますが...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...八雲氏令孫の筆を染めたという書名題字もきわめて有効に本書の異彩を添えるものである...
寺田寅彦 「小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」」
...一種のやさしい威厳を添えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いとど凄愴(せいそう)たる趣を添え来(きた)るのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...私も口を添えてトチメンボーだトチメンボーだとボイに教えてやりました」「ボイはどうしました」「ボイがね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ひとこともうし添えます」という大井の申立てだった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...パピルスなどを養いて景致を添える...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...後にその詞を戯れて猿の尻など言い添えて...
南方熊楠 「十二支考」
...その時新聞社の一記者は我文に書後のようなものを添えて読者に紹介せられた...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...私は最初幾つかの注意を添えておかねばならない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...しかも様の字を添えて呼んでいる...
柳田国男 「年中行事覚書」
...――去年のあのとき借りた着物は『むろい』へ住みつくとすぐ心ばかりの礼を添えて福井へ送ったが...
山本周五郎 「契りきぬ」
...ふさわしいのを添え...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...兵五人ほど添えて...
吉川英治 「私本太平記」
...べつにしかるべき与力(よりき)を差し添えてやろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
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