...早く頼む」「はい」葉子はしとやかにそういって寄り添うように倉地に近寄ってそのボタンをボタン孔(あな)に入れようとしたが...
有島武郎 「或る女」
...倚(よ)り添うようにして一人の青年が立って居ます...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...それに添うて三四町行くと...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...それはかなり大きな川に添うた郊外の丘の上にある...
竹久夢二 「砂がき」
...ながねん連れ添うて来た婆にまで...
太宰治 「火の鳥」
...山の襞に添うた羊膓とした路...
田山花袋 「歸國」
...水に添う低い小家(こいえ)の格子戸外(こうしどそと)には裸体(はだか)の亭主が涼みに出はじめた...
永井荷風 「すみだ川」
...それにつき添うて...
中里介山 「大菩薩峠」
...親類組合の衆も附添うているというわけではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...その傍に寄り添うようにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...相添うて来たところの...
中里介山 「大菩薩峠」
...道は湖畔に添うて稍高くなる...
長塚節 「鉛筆日抄」
...羽茂川に添うて行くと少しばかりの青田があつて青田へは小さな瀧が落ち込んで居る...
長塚節 「佐渡が島」
...その枝は萼片の上により添うて葯を覆い...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...帰りにはまた長い矢来に添うて歩いた...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...橘の姫の美しさに添うようにした...
室生犀星 「姫たちばな」
...不仕合せな内儀さんに寄り添う心が強まってきて...
矢田津世子 「神楽坂」
...部落は山裏の斜面に添うて素晴らしい配置を見せる...
柳宗悦 「全羅紀行」
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