...8.かれは塀に添うて歩いて行つたが...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...少年「誰だ!」山彦「誰だ!」少女おどおどと少年に寄添う...
竹久夢二 「春」
...よくもまあ十何年も連添うて來た細君といふのは...
太宰治 「お伽草紙」
...傘を渡すなり簷下に添うてとかとかと歩きだした...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...附き添うことになった...
徳田秋声 「足迹」
...」と君江は寄添う矢田からその身を離して...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...朱塗の玉垣のほとりには敷石に添うて幾株の松や梅が植えられてある...
永井荷風 「霊廟」
...それに附添うたのもかいがいしい旅姿で...
中里介山 「大菩薩峠」
...道は又他の溪流に添うてのぼる...
長塚節 「鉛筆日抄」
...それだけが彼女に附き添うことになりました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...家に近づく――からたちの垣根に添うて行くと門口に標札が立つてゐる...
牧野信一 「サンニー・サイド・ハウス」
...舵に添うて流れゆく死体の水を切る低い静かな音...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...壁や襖に添うて何気ない風に素早く去った...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...中尾に引き添うて喋りつづけていた龍子は...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...そうして強きその面とそれに添う美しい曲線...
柳宗悦 「工藝の道」
...男と女が寄り添うようにして跼(うずく)まって...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...添う日までは、お互いにあらゆる苦患(くげん)と闘い、添うての後は、身も心もやすらぐ間もなく流別(るべつ)して、そして、離れたままこの世を去ってしまった薄命なあの妻に――また、次には、(月輪の舅御(しゅうとご)殿にも)と、思った...
吉川英治 「親鸞」
...元琵琶法師のロレンソが通訳として附き添うほかに...
和辻哲郎 「鎖国」
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