...すぐにまた後(あと)から言葉を添えました...
芥川龍之介 「魔術」
...さしむかいに云うではなし、円髷も附添った、その女中(おんな)とても、長年の、犬鷹朋輩の間柄、何の遠慮も仔細(しさい)も無かった...
泉鏡花 「婦系図」
...蝉の 聲に 不安の和聲(くわせい)を 添えた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一人がその脇につき添って行く...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...青い酸漿(ほおずき)が二つ書き添えられて在る...
太宰治 「女生徒」
...家中で知らないものはございません」後添いのお国の美しい顔は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おだやかに寄り添つて...
林芙美子 「あひびき」
...岸(きし)に添(そ)ふておもひおもひの道(みち)をあるきぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...わしどもが力を添えねば...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...なお補正添加に努めて居る...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...つゝじの下に馬酔木花さく」と俊頼(としより)は詠んだ(『塵添嚢抄(じんてんあいのうしょう)』九...
南方熊楠 「十二支考」
...私の心は珍しいことにときめく」ひたひたと寄り添ってこんな戯れを源氏は言うのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...坊主の擬人観を添えれば直(す)ぐに出来る方言で...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...医者の診立書(みたてがき)をも添えて...
吉川英治 「大岡越前」
...それに上綿を添えた反物(たんもの)幾巻と一しょに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...すると側へ寄り添って行った女が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...付添いとして、奥さんをお連れになったのも氏お一人であったが、事実、嬉々たる童心の日に会したような容子(ようす)であって「このことの旅行で、あなたの私本太平記も、つい三日ほど読みそこなっておりますよ...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...老母を介添えして...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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