...本庄は心が身に添わぬような不安に襲われるのだった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...例えば四季折々の年中行事を必ず行なって家庭的な暖か味を添え...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...流水と書き添えて...
高浜虚子 「子規居士と余」
...玄関の土間らしい月の光の朦朧(もうろう)と射(さ)した柱に添(そ)うて...
田中貢太郎 「女の怪異」
...橋の左右の欄干に添うてたくさんの鉄棒や...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...どうせ若旦那と添う気がないのなら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...花井氏に附き添われて退院した...
外村繁 「落日の光景」
...声高に言い添えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼等の此の異様な姿がぞろぞろと続く時其なかにお石が居れば太十がそれに添うて居ないことはない...
長塚節 「太十と其犬」
...この俺からも口を添えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...隅っこの椅子に二羽の小鳥のように寄り添って...
野村胡堂 「流行作家の死」
...どうした事業も身には添はない気がして...
林芙美子 「浮雲」
...附添夫が吸入器をあてがふ間もなく窒息してしまつた...
北條民雄 「重病室日誌」
...少しでもお力添えになれたら嬉しゅうございます」国王がまじめな美顔をちらと見られた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...「押し開いて来ませ」という所を同音で添えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...伴れ添うあさ子もずぶの素人(しろうと)ではない...
山本周五郎 「青べか物語」
...老の餞別(せんべつ)としてお差添え申し候者は拙者娘にて無之(これな)く...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...助太刀(すけだち)らしい武士が二人引添うておったが聊(いささ)か肝を奪われたわい...
夢野久作 「斬られたさに」
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