...四三その夜おそくまで岡はほんとうに忠実(まめ)やかに貞世の病床に付き添って世話をしてくれた...
有島武郎 「或る女」
...先生の序文で光彩を添えようというのじゃない...
内田魯庵 「露伴の出世咄」
...塩を添えて夕食を出された...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...長崎の長いちり紙に添へて半紙に楷書...
小穴隆一 「二つの繪」
...種々(いろ/\)御話が伺ひたいと添書(そへがき)までした...
薄田泣菫 「茶話」
...右当用に添へ御通知申上候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...それは大抵山に添つたり谷に臨んだりしてゐるやうな村里で...
田山花袋 「歸國」
...彼女は足を早めて寄り添ってきた...
豊島与志雄 「反抗」
...町木戸(まちきど)の大番屋(おおばんや)で召捕(めしとら)れた売女の窮命されている有様が尾に鰭(ひれ)添えていかにも酷(むご)たらしく言伝えられている最中(さいちゅう)である...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...影の形に添うように...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから刻(きざ)んだ藁(わら)も添(そ)へてやつた...
長塚節 「土」
...燃え立つやうな緋縮緬(ひぢりめん)の扱帶(しごき)までも添へてあるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたのどの歩みにも私達の期待と感謝の気持ちが優しく寄り添っているのです...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...古(いにし)への秋さへ今のここちして濡(ぬ)れにし袖(そで)に露ぞ置き添ふという歌もあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...旅費さへ添へて賜(たま)はりしを持て帰りて...
森鴎外 「舞姫」
...それはあたかも影の形に添うがごとく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...雨にも風にもよきふぜいを添えるし...
山本周五郎 「日本婦道記」
...橋桁に添って、九尺もいる所をかえていたが、弾と行き交(ちが)いに、彼の体はそこから敵のかくれている暗がりへ向って一躍した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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