...」海の方を背(そびら)にして安からぬ状(さま)に附添った...
泉鏡花 「悪獣篇」
...札幌區立病院の廣い構内に添うて角をめぐり...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...倅に後添が出来た...
小穴隆一 「又三郎の学校」
...余牧之老人が此書の稿本(かうほん)に就(つき)て増修(ぞうしう)の説(せつ)を添(そへ)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...見事なる生椎茸(なましいたけ)に岩魚(いわな)添へ三月十六日 在小諸...
高浜虚子 「六百句」
...左右の柱に添えて石台を置いて腰掛けとしたもので...
田中貢太郎 「涼亭」
...二人はその垣に添って歩いた...
田山花袋 「田舎教師」
...介添人の一人が発した言葉は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...或いは反対党の刺客の手にかかるやも計られませぬ」「人数を添えてつかわそう」「有難う存じます」「倅に逢うたか」「未だ...
直木三十五 「南国太平記」
...一方には海闊(うみひろ)くという偉大な景物を添えているのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...――紺屋橋を渡り切って川添に東へ上(のぼ)って行くと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お前達二人とも殺しの卷添へで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あわを食つたやうに附添夫が荒つぽくドアを開けて駈け出して行くと...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...そして私は馬を飛ばせて崖道に添ふて村の棲家に引きあげて来る時などは...
牧野信一 「歌へる日まで」
...お玄関をさわがしております様子ゆえ――」「心添いはうれしいが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...後に法学博士になった添田寿一も...
柳田国男 「故郷七十年」
...両の手に持ち添えて...
吉川英治 「私本太平記」
...これが何處に行つても必ず毎朝のお茶に添へて炬燵(こたつ)の上に置かるゝ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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