...若者はむずかる子供のように地だんだを踏んでますます葉子に寄り添うばかりだった...
有島武郎 「或る女」
...テレスに添うては篠懸(すずかけ)の一列の木かげが...
「草藪」
...それからおきせさんとこの四人が附き添い看護をしておられるので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...松岸から銚子へゆく川添の道もおもしろかつた...
竹久夢二 「砂がき」
...主人のルーサンも懇篤な数行を書き添えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それに引添うて、一匹の真黒い逞(たくま)しい犬が威勢よく走って来るのを見かけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ある奥行を与へる一添景たるの感がする...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...これまた老婆心までに一言申添候...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...平次の力添えで瞬時に片付いてしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...食事と茶と添う時は...
林芙美子 「朝御飯」
...色々な曲折はあったけれども二十年もこの養父は母と連れ添っていました...
林芙美子 「新版 放浪記」
...女王がメリヘイブン閣下の腕に片手を添えて連れ出した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...しほしほと先(ま)づぞ泣かるるかりそめのみるめは海人(あま)のすさびなれどもと書き添えた手紙であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それに矢立(やたて)の筆を添え...
吉川英治 「私本太平記」
...よく「御一覧の後は返送してくれ」とも書き添えてあるが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...より添って歩いてゆく...
吉川英治 「野槌の百」
...たしか一人は山添(やまぞえ)団八といい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...矢を抜きに駈けたり介添(かいぞ)えしたり...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??