...その一番出張(でば)った部分に魔の淵の洞穴があった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...一昨年の淵江村以来自分には重い言責がある...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...大勢の人が提灯をつけて淵の方へぞろぞろやって来るんだそうです...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...四カ月間の瀕死(ひんし)の苦しみによって掘られた深淵(しんえん)が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...佐藤信淵(しんえん)のように...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは川や堀の流れの底の知れない最も深い淵に住んで居て通る人を見かけては淵の中へ引っ張り込んでしまうのである...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...二三の星が深淵の底に光る金剛石のやうに寒くまたゝいてゐた...
長與善郎 「青銅の基督」
...危い淵の上を歩んでいる...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「……千鳥ガ淵……」顎十郎は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...深淵に泳ぐ岩魚(いわな)の姿...
細井吉造 「二つの松川」
...飛鳥河の淵瀬只ならぬはひとり都市街巷の変遷許りではあるまい...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...固より真淵自身もそれらを善き歌とは思はざりし故に弱みもいで候ひけん...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...何かに足をひっぱられるようにして淵(ふち)からとびあがって...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...淵(ふち)の水には...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...○土淵村大字山口...
柳田国男 「遠野物語」
...『土州淵岳志(どしゅうえんがくし)』に書留めてある...
柳田国男 「山の人生」
...これへ招いておいた鉄淵禅師すら...
吉川英治 「大岡越前」
...あのふたりの喘(あえ)いでいる地獄の淵(ふち)へ...
吉川英治 「親鸞」
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