...一番恐ろしい運命の淵(ふち)に臨んでいる産婦と胎児だけだった...
有島武郎 「小さき者へ」
...魔の淵と云われる洞窟さえも...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...夫に誘導されて一歩一歩堕落の淵(ふち)に沈みつつあった私であるが...
谷崎潤一郎 「鍵」
...淵子ちやんのゐる隣家へ少しばかり持たせてやつた...
林芙美子 「柿の実」
...趣味を千年の昔に求めてこれを目睫(もくしょう)に失したる真淵...
正岡子規 「曙覧の歌」
...小一里あるいて天竜の養命酒本館の倉庫下の淵へ出る...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...その脳を啗(くら)うというは大眉唾物だ(『淵鑑類函』四三九)...
南方熊楠 「十二支考」
...茶山の此書は文淵堂蔵の花天月地中に収めてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...馬淵はいつもこれに感心していた...
矢田津世子 「神楽坂」
...この世は俗悪と冷却との淵(ふち)から...
柳宗悦 「工藝の道」
...公けの御宴会でも淵酔(えんずい)とか沈酔(ちんすい)とか謂(い)って...
柳田国男 「木綿以前の事」
...鷺ヶ淵から貴方をお救い申して来たのでごぜえます――見れば柳端の先生のご舎弟...
吉川英治 「剣難女難」
...それを聞いていた夏侯淵は...
吉川英治 「三国志」
...う」淵辺の足は宙を蹴りぬく...
吉川英治 「私本太平記」
...このところ実に錚々(そうそう)たる人材がおのずから叢淵(そうえん)をなして来た観があったが――その中に...
吉川英治 「新書太閤記」
...鄒淵(すうえん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...光秀様の胸の深淵に...
吉川英治 「茶漬三略」
...(顔淵、一七)季康子政を孔子に問いて曰く、如(も)し無道(あしき)を殺して有道(よき)を就(な)(成)さば何如(いかん)...
和辻哲郎 「孔子」
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