...禹徳淳 (大声に)かの奸悪なる老賊めわれわれ民族二千万人滅種の後に三千里の錦綾江山を無声の裡に奪わんと青年らは凝然と聞き入っている...
林不忘 「安重根」
...禹徳淳 (冷然と読みつづけて)国民たる義務を尽さずして無為平安に坐せんには青年たちは一斉に起ち上って「われらの安重根! 安重根ウラア!」と口ぐちに歓呼している...
林不忘 「安重根」
...禹徳淳 忘れ物――って何だろう...
林不忘 「安重根」
...禹徳淳 (覗き込んで)何だい...
林不忘 「安重根」
...長春からハルビンまでの特別列車? 二十二日だって?禹徳淳 (紙面を白眼んで)うむ...
林不忘 「安重根」
...禹徳淳 (いらいらして)どうしたんだ君あ! (どなる)こんな素晴しいレポがはいったのに何をぽかんとしている...
林不忘 「安重根」
...禹徳淳 (勢い込んで)これからすぐ南へ発って――...
林不忘 「安重根」
...「三夾河行き」、「いや、蔡家溝で下車」、「三人で停車場まで走るんだ」など安重根、禹徳淳、劉東夏の三人、口ぐちに大声に言いながら勢いよく屋根を降りて行く...
林不忘 「安重根」
...禹徳淳 また淫売かい...
林不忘 「安重根」
...禹徳淳 (安重根が着がえしたのに気づいて愕く)なんだい...
林不忘 「安重根」
...」淳二は苦笑してゐたが...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...」淳二はそんな話をしながら...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...」淳二はさう言つて...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...公娼制度がわが日本の「家族制度」と「淳風美俗」とかから離れることの出来ないものであり...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...主觀の藝術情操によつて淳化され...
萩原朔太郎 「宿命」
...薫子の書は田中不二麿若くは丹羽淳太郎...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...昔しの淳朴なるや...
山路愛山 「詩人論」
...淳和(じゅんな)...
吉川英治 「平の将門」
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