...この池の深潭には、伝説の魚が住んでいると言われている...
...彼女の心には深潭があり、なかなか自分の気持ちを表に出さない...
...探検家が深潭に潜ったところ、奇妙な生き物がいることがわかった...
...深潭に蓄えられた水は、地下水脈を通じて町の水源になっている...
...昔話には、深潭に投げ込まれた犬が銀の首輪を咥えて現れたという話がある...
...さすがにかの欧米の天に雷(らい)の如く響きわたりたる此等楽聖が深潭(しんたん)の胸をしぼりし天籟(てんらい)の遺韻をつたへて...
石川啄木 「閑天地」
...泳げもせぬのに深潭(しんたん)に飛び込み...
太宰治 「困惑の弁」
...加ふるに絶崖の罅隙(かげき)を穿(うが)ちて々(だう/\)深潭に落下する一小瀑あり...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...最も深潭の趣に富み...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...其の深潭に臨(のぞ)みて...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...深潭の底に泥土に蓋はれて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...……深淵にして神!深潭(しんたん)にして神! 存在の火炉! 生命の風(ひょうふう)! 生の激越のための――目的も制軛(せいやく)も理由もなき――生の狂乱!危機が消え去った時...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...比類ない断崖と深潭と高峯とを以て成るタコロ峡のことは...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...すなわち全身の重量を――この高い絶崖と遙か下方の急瀬深潭との中空において――托するに足るかどうか...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...深潭から又急湍へ――大きな鉈(なた)の背を見るような黒影が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...深潭の如く凝った瞳には...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...人生の淙々茫々なる美麗と果敢なき夢の深潭こゝに極まれり...
牧野信一 「坂口安吾君の『黒谷村』を読む」
...その残酷な馭者との直下の眼下から深潭(しんたん)のように広漠とした夢魔を堪えていた...
牧野信一 「ゼーロン」
...電灯の光りは人魚の住む深潭の水の如く重く明るく輝かしくよどむで居ります...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...その紅のやうな花と深潭のやうな色をした葉とは...
牧野信一 「蘭丸の絵」
...眼下に碧流の深潭あり...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...つるぎ山覗(のぞ)き滝の深潭(しんたん)から穴吹川(あなふきがわ)へ落ちてゆく激流が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...覗(のぞ)き滝(だき)の深潭(しんたん)から穴吹(あなふき)の渓谷へ落ちてゆく流れと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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