...人々は皆深切でニコニコしているが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...「御深切は難有(ありがと)う存じますが...
泉鏡花 「活人形」
...御深切は難有(ありがた)いが...
泉鏡花 「歌行燈」
...重かった夫人の眉が、ここに至ると微笑(ほほえみ)に開けて、深切に、しかし躾(たしな)めるような優しい調子で、「お金子(かね)が御入用なんでございますか...
泉鏡花 「婦系図」
...あんまり世間の反感を買わないようにと深切らしく忠告までしてくれた...
大杉栄 「新秩序の創造」
...その人が貧民――というのは彼自身を意味したのである――に深切であるといってわたしにむかって同じ一人の町民をほめた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...緑平さんの深切に甘えて滞在することにする...
種田山頭火 「行乞記」
...道を訊ねる、答へる人の人間的価値がよく解る、今日も度々道を訊ねたが、中年の馬車挽さんは落第、若い行商人は満点だつた、教へるならば、深切に、人情味のある答を望むのは無理かな...
種田山頭火 「行乞記」
...深切なのが何よりもうれしい...
種田山頭火 「道中記」
...宿の主人夫妻が何彼と深切に歓待して呉れた...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...この人は非常に深切な人であったから...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「貉」
...親身も及ばぬ深切にしてくれやした」「お澪との仲を取持ったのも周助かい」「取持ったというわけじゃありませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...深切(しんせつ)な焼きかたなので一人では手が廻りきれないほど売れだした...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...かつて深切の意を尽くすことなく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...門弟の引立方等が深切に行届いている段が藩公の御耳に達し...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...何よりも併し早川先生の卒直と深切とに満ちた快弁がサロンの情調を引立てる中心を成して居た...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...私は二夫人の御深切に感激するのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...マアなんといふ深切な人だかと嬉(うれ)しく...
若松賤子 「黄金機会」
便利!手書き漢字入力検索