...さうして其人が眞理に深入した程度に從つて其人を尊敬することを忘れる者ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...君が素直に眞直に深入する事が出來るところに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...葉子が木部(きべ)との恋に深入りして行った時...
有島武郎 「或る女」
...どうしても間違った方向に深入りしたのを悔いないではいられなかった...
有島武郎 「或る女」
...現に聖賢の道に深入りして四角張ってのみいられる池田新太郎少将に見られるのだ...
江見水蔭 「備前天一坊」
...しかしそれ以上には深入りしなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今の陸中迄深入りして布教したといふ傳説になつて居る...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...どうしたというの?」深入りしそうになったので...
久生十蘭 「あなたも私も」
...智慧(ちえ)と資本のある者が先へ立って使ってやれば役に立つんだが……」「そりゃどこでもそうだ」栄一は深入りして弟の計画の底を叩(たた)こうとはしなかったが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...恰ど智慧(ちゑ)の足りない將軍が勝に乗じて敵を長追(ながおひ)するようなものでつい深入(ふかいり)する...
三島霜川 「水郷」
...栄次郎は深入(ふかいり)をして...
森鴎外 「渋江抽斎」
...お茶の趣味に深入りしてやろうと決心したとしますかね...
夢野久作 「狂人は笑う」
...特に自分の趣味として酒類の合成法に深入りしまして爾後(じご)二十何年の間に幾多の新発見を致しました...
夢野久作 「暗黒公使」
...いたずらに意味なき深入りをしてただ盲動をつづけておりましょうや...
吉川英治 「上杉謙信」
...深入りしておらねばよいが...
吉川英治 「大岡越前」
...少し深入りしたかたちがある...
吉川英治 「三国志」
...張苞はあまり深入りしたので...
吉川英治 「三国志」
...宗論にはあまり深入りしなかったらしい...
和辻哲郎 「鎖国」
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