...兎に角俺は眞理に深入することによつて最もよく生きるのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...私たちはこの損失のお蔭で生活に一段と深入りしたのだ...
有島武郎 「小さき者へ」
...前記(ぜんき)以上(いじよう)に深入(ふかい)りしようとは思(おも)はない...
今村明恒 「地震の話」
...時としては最少し深入するのも矢張頭脳を豊かにする為めである...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...決して深入りはしない...
豊島与志雄 「或る素描」
...自分はあまり深入りをした...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等(かれら)は漸次(しば/\)家族(かぞく)の間(あひだ)の殊(こと)に夫婦(ふうふ)の爭(あらそ)ひに深入(ふかいり)して却(かへつ)て雙方(さうはう)から恨(うら)まれるやうな損(そん)な立場(たちば)に嵌(はま)つた經驗(けいけん)があるので...
長塚節 「土」
...こりゃ迂濶(うっかり)深入はできないわと云う腹もあって...
夏目漱石 「坑夫」
...但(ただ)し座敷の正面までは深入りをしない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この邊で江戸も切上げだらうな」「こんな仕事の深入りはよくねえよ」曲者二人...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...深入りはしなかつたやうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうしたというの?」深入りしそうになったので...
久生十蘭 「あなたも私も」
...いま内容に深入りしない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...でも今この点には深入りしない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...また江戸時代には勘定方の人達が初めは職務上から多少学修を始めたのが動機になって必要以上のところまで深入りするに至ったなどが中心になり...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...それから初風炉の茶湯懐石の次第にまで深入りする...
矢田津世子 「茶粥の記」
...さすがに急な深入りもせず...
吉川英治 「三国志」
...渓林(けいりん)のあいだへ深入りしすぎた一事でございました...
吉川英治 「三国志」
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