...則ち深入(しんにふ)自得(じとく)せよ...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...孰れにしても其半身を求める憧憬に二致がないから――凡ての深入りした經驗は世界の光景の全然一變する刹那を經過するに違ひない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...人生を生きる以上人生に深入りしないものは災(わざわ)いである...
有島武郎 「小さき者へ」
...僕は事件に深入りしないうちに上司へ具申して...
海野十三 「深夜の市長」
...それより深入つて聞きもしなかつた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...とほうもない遠い国々まで深入りしてゆかなければならないでしょう...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その家ではもうあそこに住んでゐないのか?』『一昨年だアな! あそこをそつくり引挙(ひきあ)げたのは?』『ふむ』私は余り深入りすることを避けた...
田山録弥 「あさぢ沼」
...だがこの書物の主題と間接にしか交渉のない問題には深入りすることをしないで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なりたけ話の深入せぬやうに心を勞した...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...あんまり深入りして...
中里介山 「大菩薩峠」
...手前も深入しちやならねえ」「――」八五郎は不平で/\たまらない樣子でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どのへんまで深入りしていたのか...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ここでは深入りしません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...このまま深入りも仲違いもせず...
山川方夫 「昼の花火」
...五深入りした味方が...
吉川英治 「三国志」
...さすがに急な深入りもせず...
吉川英治 「三国志」
...そんな深入りすると...
吉川英治 「随筆 新平家」
...深入りすな」五、六町先まで、追い崩して、頼朝は引っ返して来た...
吉川英治 「源頼朝」
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