...弟様の執念深さは驚くほかございません...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...依て土人に手をひかれて歩するに、深さ膝を過ぎ、泥水中に朽木(くちき)を踏みて既に危く倒れんと欲するあり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...私への愛と信頼の強さ深さは殆ど嬰児(えいじ)のそれのようであったといっていい...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...開いたきりの口が却つてその性格の持つ宿業の深さを暗示する...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...やつとこさあの遠慮深さを思ひ出し...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...深さがあつた...
田山録弥 「自他の融合」
...立場の場合と等しい資格を以て――それ以下の資格を持つ意味に於てでもなくそれ以上ででもなく――語られる(深さ浅さ...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...無限の深さにおいて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いい知れぬ深さがあるのでしょうが...
久生十蘭 「西林図」
...六十米(メートル)ぐらいの深さまで落ちてから...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...彼には往々さうしたことにたづさはつてゐる者に見うけられる如き下品な遠慮深さとか...
牧野信一 「円卓子での話」
...夥しくテンポの鈍い注意深さに囚はれてゐる見たいであつたが...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...深さうに見えるもの必ずしも深いとは限らず...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...情意の深さはここに求められなければならぬ...
三木清 「歴史哲學」
...その滴る水の流れ口を次第に低めにして自然に敷砂利(しきじゃり)の間を縫うてゆく趣の深さは...
室生犀星 「庭をつくる人」
...山の深さの幾許あるか知れない樣を見せてゐるのだが...
吉江喬松 「山岳美觀」
...彼の「劍」の哲理の深さだの...
吉川英治 「折々の記」
...紅梅の深さは何かへ抵抗しているみたいにあくまで真紅であった...
吉川英治 「紅梅の客」
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