...深さのわからないような暗い闇(やみ)が...
有島武郎 「或る女」
...秘密にしてある水の深さが判る懼(おそれ)があるからだと話して聞かせた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...此の深さは、ヨオロツパでの高山のモン・ブラン山の高さに等しいのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...深さの如何によって...
上村松園 「虹と感興」
...兩崖の間、わづかに數尺、深さ數十尺、長さ二三百尺に及ぶ...
大町桂月 「金華山」
...相手の人のけちな用心深さが悲しく...
太宰治 「待つ」
...アフリカのコンゴー河口に近い海岸で一夜に降る露の量は地面を一分(ぶ)ほどの深さに蔽うに足るという...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...測り知られぬ深さを以て展開された...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...成程あれなら小意氣で慾が深さうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...企(たくら)みの深さに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「この傷の深さからすると...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...太祇蕪村一派の諸家その造詣(ぞうけい)の深さ測るべからざる者あり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...心の耳を傾けて聴けば聴くほど美しさの底深さが迫って来るような音とひろがりの感覚...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ここに桂冠引退の志の深さが察せられる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自然の深さを見つめてゐるのである...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...また竹隈で東湖の小四郎に対する自責の深さを見たとき...
山本周五郎 「新潮記」
...山の深さと秋の深さが身にせまります...
吉川英治 「江戸三国志」
...水の深さ浅さを見ることも出来ぬ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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