例文・使い方一覧でみる「深」の意味
スポンサーリンク...隨筆すべて文學に關して深切な指導をしてゐた明るい快い文學的の雜誌であつた... 
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...無言（しじま）の局（つぼね）奥深（おくふか）く...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...注意深い彼に似合わしからぬ立派な犯跡をのこすことになるのでネ...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...それで了解できた」榎本は言外の機微を相手がどれほどの深さに解釈したか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...また一つ深い溜息を吐（つ）いた...
薄田泣菫 「茶話」
...しかし用心深い彼女は...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...其色の深碧にして急駛（きうし）せる...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...あなたが深く愛する死者の生ける光耀（こうよう）を高き天のうちに認むるでしょう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...判らぬが――」深雪は（兄に逢うて...
直木三十五 「南国太平記」
...最も関係の深い母ですら...
夏目漱石 「行人」
...第三段の深さに潜伏（せんぷく）する力を発揮したことがない心地がする...
新渡戸稲造 「自警録」
...そんなに深く自分を愛してゐてくれたのかと嬉しかつた...
林芙美子 「浮雲」
...女との語らいは深まる一方だったので...
堀辰雄 「曠野」
...深甚の好意を抱いてゐる者と認められた...
牧野信一 「武者窓日記」
...もっと、からだ以上の、もっと深い、もっとシミジミと深い――私にはなんといったらよいか、いえないの――いえないんだけど、たしかにあるのよ！ からだ以上の、もっと深い深い愛情――愛というものは、ある！ 気がついたの私、それに...
三好十郎 「胎内」
...水甕の底深く沈んでゐる鯉の美事な悠々たる鱗の端正さに...
横光利一 「榛名」
...森をめぐつて深い溪がある...
若山牧水 「古い村」
...そうしてそれぞれの世代が人間の智慧と人格とにおいて最も深きものと考えるさまざまの点をこの教師の内に見いだして行くことになる...
和辻哲郎 「孔子」
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