例文・使い方一覧でみる「深」の意味
スポンサーリンク...後の山に聞く鹿の音が秋の深きを示す樣に物哀れに響いて來る... 
今井邦子 「誠心院の一夜」
...いや憤りと落胆はとてもその言葉では測られぬほど深かった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...同志諸君、ことに深尾、横田の二兄によろしく...
大杉栄 「獄中消息」
...ドイツの深遠らしい哲学の伝統が...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...お前さん、一旦、約束しておきながら、それも、他人とじゃあねえ、義兄弟と、ちゃんと、牧を討つと、約束しておきながら、今更になって、変更（へんが）えとは、一体、何うしたんですい？ 今日も、小太郎の旦那が、深雪、操をすてて、牧の在所を、突きとめてくれ、小藤次に、肌を許したなら、聞き出せる術もあろうと、天にも、地にも、たった一人の妹の、操を破らせる話だ...
直木三十五 「南国太平記」
...あるいは深く地の底までも沈みいくのである...
中井正一 「美学入門」
...銀座の夜深（よふけ）に...
永井荷風 「※［＃「さんずい＋（壥−土へん−厂）」、第3水準1-87-25］東綺譚」
...さすがに伊藤公だけあって深くこの教訓を心に銘じ...
新渡戸稲造 「自警録」
...執念深くお關を嫁にと迫りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...渦の巻工合で深さがわかるよ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...江戸川氏の作品を評して「とうてい外国人では描くことのできぬ東洋的な深みと色彩」とを強調しておられる...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...主恩海より深し山より高しと...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...深切なひとのやうに思はれました...
宮原晃一郎 「虹猫と木精」
...調子が静かでしかも深い...
柳宗悦 「日田の皿山」
...深川で名うての芸妓なんぞに」「待って...
山本周五郎 「風流太平記」
...深窓の佳人という言葉があるが...
吉川英治 「新書太閤記」
...その脾腹（ひばら）へ深く刺しこんでいた彼の手の短刀が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...よほど深刻に考えていることとみえて...
吉川英治 「親鸞」
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