例文・使い方一覧でみる「深」の意味

...大きな目で深々（ふかぶか）と葉子をみつめた... 大きな目で深々と葉子をみつめたの読み方
有島武郎「或る女」

...そして「深夜の市長」は失踪しているのだ... そして「深夜の市長」は失踪しているのだの読み方
海野十三「深夜の市長」

...いないにしろ私はその譫言を実に興味深く聞きます... いないにしろ私はその譫言を実に興味深く聞きますの読み方
海野十三「地球盗難」

...」省三はボートに深い経験はないがそれでも女に漕がして見てゐられないと思つた...
田中貢太郎「水郷異聞」

...その遠慮深い調子の中に急に溢れるやうな親しみを浮べた... その遠慮深い調子の中に急に溢れるやうな親しみを浮べたの読み方
田畑修一郎「医師高間房一氏」

...又渡一海千餘里、至末盧國、有四千餘戸、濱山海居、草木茂盛、行不見前人、好捕魚鰒、水無深淺、皆沈沒取之...
陳壽「魏志倭人傳」

...みゝずのたはこと（廿八版）秋漸く深く自然も粛して人も自ずから真面目なる季節... みゝずのたはこと秋漸く深く自然も粛して人も自ずから真面目なる季節の読み方
徳冨健次郎「みみずのたはこと」

...その井戸はごく深かったので... その井戸はごく深かったのでの読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...妙に色つぽくて、慾が深さうで、氣になる素振りを見せ度がる女ですよ」「――」「その上お豐は手代の春之跡と仲が好いんださうで、春之助もまた死んだ主人の甥（をひ）の癖に、後家と何んとか噂を立てられるのは、褒めたことぢやありませんね」「そんな事を誰から聽いた」「下女のお源は漏（も）りのある柄杓（ひしやく）のやうな女で、腹にあることは一刻（とき）とも持ち堪へられない性分ですよ」「フム」「主人の重三郎が死んでしまつた上は、支配人の總兵衞さへ居なきや、お豐は勝手に振舞へるわけでせう... 妙に色つぽくて、慾が深さうで、氣になる素振りを見せ度がる女ですよ」「――」「その上お豐は手代の春之跡と仲が好いんださうで、春之助もまた死んだ主人の甥の癖に、後家と何んとか噂を立てられるのは、褒めたことぢやありませんね」「そんな事を誰から聽いた」「下女のお源は漏りのある柄杓のやうな女で、腹にあることは一刻とも持ち堪へられない性分ですよ」「フム」「主人の重三郎が死んでしまつた上は、支配人の總兵衞さへ居なきや、お豐は勝手に振舞へるわけでせうの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...オルガンのような深い響きを持った声で言いました... オルガンのような深い響きを持った声で言いましたの読み方
ナサニエル・ホーソン　Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」

...深い感銘と強い印象をうけたのでした... 深い感銘と強い印象をうけたのでしたの読み方
三浦環「お蝶夫人」

...けばくほど痍（きず）を深くして... けばくほど痍を深くしての読み方
三島霜川「平民の娘」

...深い内省による選択... 深い内省による選択の読み方
宮本百合子「獄中への手紙」

...奥深い処に隠れているのであったが... 奥深い処に隠れているのであったがの読み方
夢野久作「けむりを吐かぬ煙突」

...そのうちに雨が降って水がだんだん深くなって... そのうちに雨が降って水がだんだん深くなっての読み方
夢野久作「約束」

...深夜の星の下へ泳ぎ出たときほど... 深夜の星の下へ泳ぎ出たときほどの読み方
吉川英治「折々の記」

...「若いにしちゃあ覚悟がよいわい」深見重左衛門も別な一挺へどッしりと乗る...
吉川英治「剣難女難」

...宵は地獄、深夜は極楽... 宵は地獄、深夜は極楽の読み方
吉川英治「私本太平記」

「深」の読みかた

「深」の書き方・書き順

いろんなフォントで「深」