...ルイ十五世は黄金珠玉に包まれながら不快淫風に沈みつつ世を終れり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...されば淫風從つて盛に...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...邪道淫風から離導しようとする与八の教策は当りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでもマア淫風(いんぷう)ならずとはいいにくい...
三宅花圃 「藪の鶯」
...長崎は淫風の極めて太甚(はなはだ)しき地なり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...淫風蕩々たるものがあったことは史実の証明するところである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...震災後の淫風と生活難の誘惑昔から大変災のあとに必ず吹き起る事になっている淫風は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...淫風は風の吹く所には起らない風である...
横光利一 「無常の風」
...淫風佚楽(いんぷういつらく)...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...故あるかな、世上一般、また真実の光なく声なく、あるはただ、浅ましい快楽の明滅、淫風のすさび、欺瞞(ぎまん)の唖(おし)、阿諛(あゆ)の声、吏民(りみん)ともに廃頽にまかせ、自壊(じかい)をいそぎ、滔々(とうとう)行くところも知らぬありさま……」――嘆いて、なおいう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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